2018年11月16日、ビットコインキャッシュが分裂してビットコインABCとビットコインSVに分かれました。
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2019年1月現在、多くの仮想通貨取引所はビットコインABCをビットコインキャッシュとして扱っています。
ビットコインキャッシュ自体は今回が初の分裂ですが、ビットコインはこれまでにも複数回分裂を繰り返しています。
今回はビットコインの分裂で生まれた仮想通貨について紹介します。
ビットコインキャッシュ(BCC/BCH)
2017年8月に行われたハードフォークによって生まれた仮想通貨で、分裂した原因は、トランザクションの処理方法に対するアプローチ方法でした。
当時のビットコインはトランザクションの処理が間に合っておらず、頻繁に送金遅延が発生していました。
これに対して関係者は、Segwit(セグウィット)の導入とブロックサイズの拡大という2つの方法を提案し、この2つが派閥となり、対立するようになりました。
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何度か話し合いが持たれて歩み寄りが行われSegwitの導入とブロックサイズの拡大の両方を段階的に行うという話になっていましたが、最終的にビットコインはSegwitの導入だけに留まっています。
ビットコインゴールド(BTG)
ビットコインゴールドは、ASIC耐性をつけることが目的で2017年10月にビットコインから分裂した仮想通貨です。
2019年1月段階でもビットコインのマイニングは、BTC.comやAntPoolといった大手マイニングプール5社によって全体の51%以上を担っています。
改ざんされにくいという特徴を持つブロックチェーンですが、全体の51%のマイニングを少数が行うと意図的な改ざんが可能になるという問題点も抱えており、このような問題点の原因となっているのがASICです。
ASICとは、特定の計算を繰り返し行うことに特化した集積回路で、開発費が高い割に汎用性が低いことから以前は実用的ではないと見られていました。
しかしビットマインがASICの開発に成功、以降マイニングマシンとして世界中で使われ、それにより特定のマイニング企業がシェア率を大きく伸ばすきっかけとなりました。
ビットコインゴールドはこのような状況から抜け出すために誕生した仮想通貨です。
ビットコインゴールドは、ビットコイン時代から続くPoW(プルーフ・オブ・ワークス)をコンセンサスアルゴリズムとして採用しています。
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しかしビットコインゴールドは、ビットコインと比較するとハッシュレートは大幅に減少してしまい、その結果2018年5月に51%攻撃を受けることとなりました。
51%攻撃はPoWを採用している仮想通貨にとって厄介な問題となりつつあります。
最近ではイーサリアムから分裂して誕生したイーサリアムクラシックが51%攻撃を受けたのではないかという報道が行われています。
ビットコインダイアモンド(BCD)
ビットコインダイアモンドは、ビットコインに匿名性を備えるために2017年11月に誕生した仮想通貨です。
ビットコインは2019年1月現在の時価総額ランキングで1位に輝いている仮想通貨ですが、アドレスは第3者に向けて完全に公開されており、そのため追跡も可能になっています。
匿名性とはアドレスとトランザクションの内容を結び付けないことです。
匿名性のある仮想通貨としては他にダッシュ・モネロ・ジーキャッシュなどが存在します。
他にもビットコインダイアモンドには、ブロックサイズが8MB、総発行枚数が2億1,000万枚、GPUによるマイニングが可能などビットコインとは異なる特徴が複数あ、またブロックサイズを拡大させた上でSegwitも導入しているところも特徴のひとつでしょう。
ビットコインプライベート(BTCP)
ビットコインプライベートは2018年3月に誕生した仮想通貨で、純粋にビットコインのみから生まれたものではなく、ジーキャッシュの分裂から生まれたジークラシックとの統合フォークで誕生した特異的な仮想通貨です。
匿名性のあるジーキャッシュの流れを組んでいることもあり、ビットコインプライベートにはジーキャッシュの特徴である匿名性とzk-SNARKs技術が採用されています。
なおビットコインプライベートもサイバー攻撃の対象となりました。
2018年12月にブロックチェーンのデータ調査会社であるコインメトリックスがレポートを公開し、総発行量の約10%にあたる204万枚分のBTCPがハードフォーク直後にプレマイニングされていたことが確認されています。
ビットコインプライベート公式も不具合を認め、同時にサイバー攻撃との関与を否定しました。
まとめ
ビットコインからはさまざまな意見の対立から多くの仮想通貨が誕生しました。
しかし時価総額で見ると、いずれもビットコインを超えることが出来ない状況が続いています。
またビットコインキャッシュの分裂を見ると、ビットコインから分裂したからといって必ずしも意見がまとまるとは限らないといえるでしょう。
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