仮想通貨サテライト

Shopify:CoinPaymentsと提携で新たな可能性

Shopifyが、暗号通貨決済企業CoinPaymentsと戦略的提携を結んだことが明らかになりました。Shopifyはカナダを拠点にするECの最大手企業です。 この提携が行われたことにより、Shopifyを通してショッピングサイトを立ち上げた事業者が、決済手段の1つとしてCoinPaymentsのサービスを追加することができるようになりました。CoinPaymentsを選択したショップは、買い物で暗号通貨1,800銘柄の利用が可能になり、取引手数料を抑えながら事業者がより簡単により処理速度の速い暗号通貨決済を取り入れられるようになるということです。 対象銘柄にはビットコインイーサリアムといった主要銘柄だけでなく、日本でも多く取り扱われているネムリスクといった銘柄も含まれていることも判明しています。 現在Shopifyは「アマゾンキラー」の別名を持っており、EC市場が変革する中で注目されている企業の1社です。さらに、今年2月には米フェイスブックが主導する暗号通貨リブラの運営組織への参加を表明しています。 先月にはShopifyを経由した利用者数が新型コロナウイルスの影響で急拡大していることが判明しました。現在、NY証券取引所に上場する株価は過去最高値を更新している状態です。 それだけでなく4月7日には日本国内通販大手の楽天と販売チャンネルの連携を開始しました。この連携でShopifyを利用する事業者が、販売チャンネルとして「楽天市場」を使用することが可能となり、「楽天市場」における商品登録・在庫管理・受注管理の店舗運営業務をShopifyの管理画面上から簡単にできるようになりました。 2019年には、ShopifyとCoinPaymentsが共同してサービスのトライアルを開始していました。結果的にそのトライアルが好成績を納めたため、今回の発表に至ったということです。国際決済では複数の決済企業が関わらなくてはならないという問題が残っているものの、今回の提携でそれを解決し、よりスムーズな決済を実現することが明らかになっています。CoinPaymentsは「Shopifyとの提携は暗号通貨決済を拡大する計画の1つにすぎない。」と説明しています。 なおShopifyは以前から別の決済企業Bitpayと連携しており、これまでも暗号通貨決済の利用は実際に行われており、その時点で利用銘柄が300を超えていたことも明らかになっています。しかし、今回の提携がBitpayとの関係が今後どうなるのかについては発表されていません。