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フィナンシェ:キングコング・西野亮廣氏の新作絵本をNFTとしてオークションに

7月14日、株式会社フィナンシェは漫才コンビ・キングコングのツッコミ担当としても知られる西野亮廣氏の新作絵本「みにくいマルコ」の画像をNFT化し、オークションに出品することを発表しました。この会社はブロックチェーン活用のクラウドファンディングFiNANCiEを提供していることでも知られています。

今回決まったNFTでの出品は西野氏が開いたオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の運営などを手がける株式会社CHIMNEY TOWNとの提携で実施されることになっており、NFTマーケットプレイスのOpenSeaを介して行われることが既に公表されています。このオークション期間は7月14日10:00~7月31日 21:59を予定しているとのことです。

「みにくいマルコ」とは?

映画化された人気絵本作品「えんとつ町のプペル」における3年後の世界のサイドストーリーを描いた物語が今回の新作絵本「みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~」です。公式サイトで以下のようにあらすじが説明されました。

絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』は、映画『えんとつ町のプペル』から3年後の「えんとつ町」の物語。

3年前に町が大きく変わり、職を失い、しぶしぶ見世物小屋「天才万博」で働くことになった醜いモンスター『マルコ』は、そこで一人の少女と出会い、決して許されない恋に落ちます。

そして今回行われるNFTの発行・販売についてはプレスリリースで以下のように解説が行われました。

この度、発売を迎えた「みにくいマルコ」では、新たな試みとして、ブロックチェーン技術を活用したNFTのオークションを行います。

「えんとつ町のプペル」は、作品を作る過程から共有し、絵本発売の傍ら、ネット上で無料公開し、2次創作を歓迎するなど、権利を囲い込むのではなく、シェアすることでその世界を広げていくことを作品のストーリーさながらに行ってきました。

一転、「みにくいマルコ」では、プペルとは対照的に、NFTを利用し絵ごとのオーナーを明確に切り分けるという実験を行います。

フィナンシェは4月に提供開始を発表したコンテンツホルダーやクリエイターに「ワンストップでNFT発行からプロモーションまで支援する」サービスにおいてNFTの発行支援を行うことを明らかにしています。

このNFT所有者はCHIMNEY TOWNが提供を予定している「みにくいマルコ公式サイト」にて名前が表示されることになっています。さらに公式サイトではそれぞれのNFTの所有者が確認できるようになるということです。またそれだけではなく、NFTを持っているウォレットに紐づくOpenseaのアカウント名を変更することにより、「みにくいマルコ公式サイト」上のオーナー名にも変更が反映される仕様であることも発表されました。

現在出品されているNFTは「MARCO #02『舞台袖』- Backstage」「MARCO #13『帰り道』 – The Way Home」「MARCO #14『えんとつ町の夜』- Chimney Town at Night」の3種類で、それぞれ1点ずつのみの出品です。

今回のオークションも含め、Openseaで決済手段の1つとして利用されるWrapped ETHはERC20規格のトークンで、暗号資産イーサリアムと価格が連動しているものです。

FiNANCiEとは

FiNANCiEは次世代のクラウドファンディングと呼ばれているサービスで、トークンの発行やコレクションカードなどの特典を通じてサポーターを募ることが可能です。このサービスはこれまでにも多くのプロジェクトに利用されてきました。

そのプロジェクトの一例として渋谷発のソーシャルフットボールクラブSHIBUYA CITY FCや、JリーグプロサッカークラブY.S.C.C.、オーナーを本田圭佑が務めるアフリカ・ウガンダ共和国のプロサッカークラブSOLTILO Bright Stars FCや、『キャプテン翼』原作者 高橋陽一氏が代表を務めるサッカークラブ南葛SCなどのクラブトークンの発行実績を上げることが可能です。

このサービスで募った資金はクラブにおける運営費用や該当地域の町おこしから参加型イベントの開催まで、様々な用途で使用されています。

これまでにもブロックチェーンを活用したクラウドファンディングサービスの事例はまだまだ進化を遂げています。今年6月、分散型クラウドファンディングDAOLaunchは音楽家の宇崎竜童氏が総合プロデューサーを務める「お茶の水JAZZ祭」の実行委員会との提携を発表しました。ここではNFTを活用することで、お茶の水JAZZ祭の理念「音楽を通じた町おこし」の実現をサポートするということです。

DAOLaunchは誰もがソースコードを必要とせずに簡単にトークンを作成できるプラットフォームであり、ホワイトリストで選別した投資家から資金調達ができます。大手DEXのUniswapPancakeSwapに自動的に流動性の提供も可能にしており、スキャム対策の機能も備えています。