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コンスタンティノープルの内容まとめ

イーサリアムは定期的にアップデートを行っており、これまでもフロンティア、ホームステッドというアップデートが完了しました。

2017年から20192月現在アップデートが予定されているのがメトロポリスで、将来的には、セレニティというアップデートが予定されています。

メトロポリスは更に前半と後半に分かれており、前半がビザンティウム、後半がコンスタンティノープルという名称になっています。

コンスタンティノープルはアップデート予定は、当初20191月にアップデート予定でした。しかし延期が発表され、20192月末にアップデート予定となっています。

今回はコンスタンティノープルについて解説します。

 

イーサリアムのコンスタンティノープル

コンスタンティノープルとは

名前の由来は東ローマ帝国の首都であるコンスタンティノープルです。コンスタンティノープルは2度名前が変わっており、以前はビザンティウム、現在ではイスタンブールという名前になっています。

アップデート内容①:マイニング報酬の変更

いくつか予定されていますが、最も影響の大きなものはマイニング報酬の減少でしょう。ビットコインには発行枚数の上限が設定されており、一定数のブロックをマイニングすると報酬が半分になるという半減期が設定されています。

直接的な意味の半減期は、マイニング報酬は半分になることを意味しています。しかし一方では半減期に近くなるとビットコインの価格が上がるように前もって設定された仕組みでもあります。

一方イーサリアムには半減期に相当する仕組みがありません。イーサリアムには元々発行上限が設定されていないために、半減期を設定することが出来ませんでした。

しかし発行上限が設定されていないということは、将来的にイーサリアムの価値が下がっていくということを意味します。そこで以前からイーサリアムのマイニング報酬をどうするべきか議論されていました。

以前のイーサリアムのマイニング報酬は5ETHでした。メトロポリス前半のアップデートであるビザンティウムで5ETHから3ETHに減額、更に今回のアップデートであるコンスタンティノープルでは3ETHから2ETHに減額される予定になっています。

アップデート内容②:ディフィカルティボムの調整

ディフィカルティボムとはマイニングの難易度調整のことです。イーサリアムのブロック生成速度は15秒から20秒程度で考えられています。しかしマイニングが難しすぎると15秒ではマイニングが完了しません。

難易度調整とは、想定されているブロック生成速度でマイニングが完了するように調整することを意味しています。

201812月あたりからイーサリアムのマイニング難易度は上昇傾向にあります。コンスタンティノープルの延期などもあり1月中旬から2月上旬まで下落停滞していましたが、2月中旬から再び上昇しています。

この難易度上昇は、前回のアップデートであるビザンティウムによる意図的なものです。目的はPoWの最終日を遅らせるために発生させるためでした。

コンスタンティノープルではビザンティウムで上昇させたマイニング難易度を維持する予定となっています。

延期された理由

20191月に予定されていたコンスタンティノープルが延期された理由は、脆弱性が発見されたためです。ただし予定されていたアップデート全てに脆弱性が発見されたわけではありません。ひとつだけに脆弱性が見つかっています。

そこで2月に予定されているコンスタンティノープルでは、脆弱性が発見されたものを取り除いた4つの内容でアップデートされています。

ただし残り4つのアップデートでも完全に不安が払拭されたわけではありません。スマートコントラクト作成機能をもったCreate2にも脆弱性があるのではという指摘が存在するためです。

このCreate2に対する議論は今でも続けられています。

アップデートの問題点

ホルダー側にも気をつけるべき点としてウォレット側の対策が十分に行われているのか確認する必要があります。まずは自分の使用しているウォレットの公式サイトや公式SNSなどで対応するのかどうかを確認しておきましょう。

特にコンスタンティノープルは一度延期を行っています。そのため十分に対応しているウォレットでは、延期する前と延期した後で2度の対応が書かれています。掲載されているサイトの更新日時を確認しておきましょう。

また同様の問題は取引所でも考えられます。特にアップデート前後は取引を停止する可能性があります。短期取引などアップデート前後も取引を考えている人は、取引所の対応も確認しておくことをお勧めします。

 

まとめ

現状イーサリアムが考えている最終目的は、コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに移行することです。PoWではASICによるマイニングにより、一部のマイナーによるハッシュレートの独占あるいは寡占が指摘されていました。

コンスタンティノープルの次に予定されている大型アップデートであるセレニティでイーサリアムは、PoWからPoSへと完全移行を果たす予定となっています。

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