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クリプトマッスルです!
DEX(分散型取引所)の一つで、ICO開始後3時間で約167億円相当のETHを集めたことでも有名な「Bnacor(バンコール)」について、Bnacor(バンコール)とは何か、特徴やメリット&デメリットなどを踏まえて出来るだけ分かりやすく説明していきます。
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Bancor(バンコール)とは
Bnacor(バンコール)とは、実は構想自体は第二次世界大戦中に既にできており、1940年代にイギリスの経済学者ケインズ氏とシューマッハ氏が、世界経済を安定させるための「国際決済通貨」として提案したものです。
ちなみに語源は英語のbank(銀行)とフランス語のor(金)を組み合わせた造語からきています。
結局は、米国の反対で実現せず、ドルを基軸通貨とする体制が始まりましたが、この時の制度を元にして開発されたのが今回の「Bancor(バンコール)」です。
Bnacor(バンコール)の基本情報は以下の通りになります。
通貨コード | BNT |
---|---|
公開日 | 2017/2/13 |
コンセンサスメカニズム | イーサリアムベース |
最大供給量 | 80,036,199 BNT |
創業者 | ガイ・ベナルチ&エヤル・ヘルツォグ |
公式サイト | Bancor |
公式ブログ | Medium |
公式Twitter | |
White paper | ホワイトペーパー |
Bancor(バンコール)の特徴
次にBancor(バンコール)の2つの特徴であるBancor Protocol(バンコールプロトコル)とReserve Token(リザーブトークン)について見ていきましょう。
Bancor Protocol(バンコールプロトコル)
バンコールプロトコルは、通貨の流動性リスクを取り除くものになります。
これは、イーサリアムのスマートコントラクトを基盤にしており、このプロトコルにもとづいて発行されたトークン(スマートトークン)の価格の決定は計算によって自動で出されます。
つまり従来の仕組みだと、価格の決定には買い手と売り手の合意がないと取引が成立がしなかったので、取引量が少ない流動性が低い通貨は買い手と売り手の合意が起こりにくいという状態にありました。
しかし、バンコールプロトコルによって、この両者の合意が価格決定の上で必要がないので、より取引が活発になり、通貨の流動性を高めることができるようになります。
Reserve Token(リザーブトークン)
Reserve Token(リザーブトークン)は、スマートトークンを発行する上でその価値を保証するもので、スマートトークンの発行主体が持つリザーブトークンの量とスマートトークンの発行量が変動すると、数式に従って価格が変動します。
例えばBTNだったら、イーサがこのリザーブトークンとして発行されています。
なので、BTNとETHは兌換(だかん)が保証されていると言えるので、これも通貨の流動性を保つひとつの要因になります。
兌換(だかん)
1 とりかえること。ひきかえること。
(引用元:Goo辞書)
ちなみにバンコールでリザーブトークンとして使うことができるのはERC20トークンと別のスマートトークンに限られています。
Bancor(バンコール)のメリット&デメリット
次にBancor(バンコール)のメリット&デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
- スプレッドがない
- マイナー通貨が上場しやすい
- 取引リスクがない
スプレッドがない
上述したようにBancor(バンコール)上の通貨はプロトコルによって決められた価格で取引されるため、買い手も売り手も同じ値段なのでスプレッドが発生しません。
マイナー通貨が上場しやすい
マイナー通貨など流動性が低い通貨は基本的に買い手、売り手のリスクが大きいので取引所に上場しにくいですが、バンコールプロトコルにおける通貨は、ある程度の流動性が確保されているため、他のマイナーな通貨よりも取引所に上場しやすい傾向になります。
取引リスクがなく登録不要
Bancor (バンコール)は、イーサリアムのスマートコントラクト技術を利用しており、仮想通貨同士を直接交換するので、取引にかかわる、面倒な手順やリスクはなく、また本人確認などの登録作業は必要ありません。
デメリット
- 市場価格の後追い
- トークンの乱立
市場価格の後追い
Bancor (バンコール)は市場価格から様々な計算式を得て、買値と売値を決めているので、Bancor (バンコール)での価格が付いた(値が付いた時点で)は、市場価格を常に後追いしている格好になってしまいます。
トークンの乱立
バンコールプロトコルにおいて、誰でもトークンを発行することができるので、無秩序に乱立する可能性があります。
トークンが乱立するとネットワークの中で無法地帯のようなものができてしまうなど管理しにくくなってしまい、プロジェクト自体の成長を妨げられる可能性があります。
Bancor(バンコール)の今後
目指している将来像を
誰もが自由にコミュニティやプロジェクトに適した通貨を簡単に生成できるプラットフォームをとおして業界を変革する
としています。
そしてロードマップですが、具体的な計画は現在(2018年9月27日)なく、以下のような抽象的な目標が書かれています:
「当社の第一の目標は、すべてのエンドユーザーがこれらの現代の生態系に参加するためのツールを構築することです」
とのことです。
またGithubによるとかなりのコミット数があるのがみてとれるので、頻繁に開発は行われているようです。
上述しましたが、ICO後3時間で約167億円を集めていることから期待値は非常に高くなっています。
マッスルまとめ
DEX(分散型取引所)の一つで、ICO開始後3時間で約167億円相当のETHを集めたことでも有名な「Bnacor(バンコール)」について、Bnacor(バンコール)とは何か、特徴やメリット&デメリットなどを踏まえて出来るだけ分かりやすく説明してきました。
このバンコールプロトコルの最大のメリットである、マイナーな仮想通貨でも流動性が確保されるため上場しやすくなるというのを挙げましたが、思いの外そこまで素晴らしいメリットではないかもしれません。
なぜなら、マイナーな通貨をたくさん取り扱おうとする取引所は既に多く存在し、マイナーな通貨でも優れているものならどのみちいずれは注目されメジャーになります。
今後もDEX(分散型取引所)であるBancor(バンコール)にこれからも注目です。