中東の大手メディア、アルジャジーラが今週、イランで開催されるイベントにおいて、イラン政府が支援する独自の仮想通貨を発表する可能性があると1月28日に報じました。
イランはこれまでも度重なる米国からの経済制裁を回避するために政府主導による様々な対策が行われてきましたが、独自の仮想通貨発行に関しては否定的でした。
しかしついに、独自の仮想通貨が公開になる見通しです。
アルジャジーラの報道によると、『ブロックチェーン革命』をテーマにしたイベントで仮想通貨が発表される予定だそうです。
どのような形態の仮想通貨になるかはまだ明らかにされてはいませんが、最初の段階ではイラン国内での金融機関や仮想通貨関連機関などの間での決済手段になる見通しです。
将来的にはイラン国内で一般の人々が独自の仮想通貨によって様々な支払いができるようになっていくと予想されています。
アルジャジーラはまた、今回発表される仮想通貨が、SHIFTの代替えとなるブロックチェーンベースの国際的な決済システム構築に向けた布石になる可能性があるとも指摘しています。
さらには、昨年11月にイランとロシア、アルメニアのブロックチェーン研究機関が、3カ国でブロックチェーン技術で協力する協定を結び、ロシアのブロックチェーンの代表者はロシアのメディアであるRBCに対して、イランがSHIFTのイラン版を開発しているとも語っています。
これに対しロシアのプーチン大統領は昨年に以下のように発言しています。
SHIFTに依存しない国際システムを形成するため、積極的にいくつかの国と協力している
イランが今後どう進んでいくかによって、他の経済制裁を受けている国はとても参考になっていくと見られています。