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スクウェア・エニックス:NFTゲームへの本格参入を検討

国内大手ゲームメーカーのスクウェア・エニックスは11月5日、2022年3月期第2四半期決算説明会資料において、今後NFTゲームへの本格参入を検討していることが明らかになりました。

同社は2021年10⽉14⽇に、NFT事業アセットを組み合わせることでどのようなシナジーが⽣まれるのかの実証実験を開始していました。実際にそこで使われたNFTデジタルカードの資産性ミリオンアーサーはすぐに完売となり、NFT事業アセットとの⾼い親和性を認識したとされています。

この完売を機に、実証実験フェーズは終了しています。今後はLINE社のLVC NFTマーケットにも対応予定となっており、中期事業戦略の一環として本格的な事業化フェーズに移⾏することも発表されています。

資産性ミリオンアーサーはマイクリプトヒーローズなどの代表作で知られるdoublejump.tokyoが共同開発したものです。ブロックチェーンにはLINEブロックチェーンが採用されています。

The Sandboxに出資

ここ数年でメタバースやNFT領域の一般認知が大きな拡大を見せ、暗号資産・ブロックチェーンを含むデジタル経済圏が注目を集めています。

10月28日には米フェイスブックがメタバース事業に注力するため社名をMetaに変更したことも大きな話題となりました。 また11月2日にはソフトバンクグループのVision Fund 2が人気の高いThe Sandboxについて、100億円の調達ラウンドを主導したことも判明しています。

2020年1月の年頭所感で、スクウェア・エニックスの松田洋祐社長は以下のように言及していました。

ブロックチェーンを活用したゲームも黎明期から脱し、徐々にその存在感を増加させている。ブロックチェーン活用ゲームを投機対象とせず、ユーザー達に新しい何かをもたらすことができるかが成長のカギであると考えている。

今回の決算説明資料にて本格参入を示唆したことで、今後オリジナルNFTゲームタイトルの開発に着手する可能性があるだけでなく、将来的にはドラゴンクエストやファイナルファンタジーなど同社が代表作とする世界的IPを何らかの形でNFT化することも可能性としてはあり得るだろう。