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国際連合児童基金:創立75周年を記念し、1,000個のNFTをリリースすることを発表

12月10日、国際連合児童基金(ユニセフ)は創立75周年を記念して、1,000個の独自NFTをリリースすると明らかにしました。このリリースで集まった資金は世界中での学校におけるインターネット接続促進に役立てる計画であることもわかっています。

具体的にNFT販売によってでた収益はGigaなど、ユニセフ・グローバル・イノベーション・オフィスの様々な取り組みに充てられると発表されています。Gigaは低軌道衛星・機械学習・ブロックチェーンなどの新技術を導入し、世界中の全学校にインターネット接続を提供することを目指すプロジェクトとなっています。

今回販売が行われるNFTコレクションは暗号資産ETHのブロックチェーンを活用して作成れると共に、ユニセフが直接販売するということです。

あらゆる手段で子どもたちを支援

ユニセフのHenrietta Fore事務局長は、今回の発表について次のように述べています。

より多くの子どもたちに支援の手を差し伸べ、より良い世界を作るために投資するには、あらゆる手段を活用する必要がある。新たな資金調達の方法もその中の1つだ。

ユニセフ初のデジタルトークン・コレクションは、デジタル格差を解消し、すべての若者がインターネットにアクセスできるようにするためにユニセフが行う、世界的な取り組みをサポートするだろう。

また世界中にいる約29億人の子供の内、約13億人はインターネット接続が得られず、オンラインで得られる豊富な情報や機会から切り離されていると状況を説明しました。さらに改善の必要性を訴える形でコメントを発表しています。

Patchwork Kingdoms

NFTコレクションは「Patchwork Kingdoms」と題され、米NFT関連サービス企業Snowcrash Labs社とデジタルアーティストのNadieh Bremer氏が協力して作成されています。

このNFTの上半分のKingdomはインターネット接続環境を持つ学校を示したもので、一方、下半分に反射像のように描かれている構造はインターネット接続がない学校を意味しているということです。

これはGigaプロジェクトにおける世界の学校のインターネット接続性に関するライブマップからヒントを得ており、21カ国28万校以上の学校データが組み込まれています。

2022年1月からこのコレクションは正式に販売開始予定となっており、事前登録者にはプレセールも予定されています。またこの購入にはメタマスクなどイーサリアムのデジタルウォレットが必要であることに注意が必要です。

ユニセフは以前から子どもの支援活動のために暗号資産を活用する可能性に注目してきました。2019年10月にはユニセフ暗号資産基金を設立し、暗号資産による寄付の受け入れや、その寄付金を助成に利用できる仕組みを整えていました。なおこの基金にはイーサリアム財団など多くの暗号資産企業も寄付を行ってきています。