7月30日、アメリカとドバイを拠点とするエンターテイメントテクノロジーカンパニーのノーボーダーズは2022年に中国を中心に放映予定の大型リアリティ番組「Remember me(中国名:请记住我)」において使用が決まっているNFTの制作を発表するとともに、同社が開発中のNFTマーケットプレイス「XANALIA」で販売することを明らかにしました。
Remember meとは
このRemember meは2022年第1四半期に放送を予定しているリアリティ番組です。ここには多くのインフルエンサーが出演予定となっており、総製作費は20億円を超えるほどの大規模な番組となっています。
番組についてプレスリリースで以下のように説明されています。
ここ数年、中国をはじめ世界的に名が広まったインフルエンサーという新しい職業に焦点を当てた番組である。その背景で彼ら彼女らは何を考え、何を思い、どのような戦いを経てトップインフルエンサーとして勝ち上がっていくのかを、この「Remember me」で放送し、サバイバル形式のリアリティショーとして制作することとしている。
ノーボーダーズは番組の中でファン投票やインフルエンサーによるNFTの販売などを目的として、同社が開発する「XANALIA」やNFT仮想空間「XANA」を活用しバーチャルコンテンツを制作・販売しています。
これについて同社は「視聴者と出演者をつなぐ鍵がNFTである、番組内での投票や出演者のリアリティショーに影響を及ぼしたりといった世界初の試みとなるだろう。」とコメントsています。
主催はSNSのTik Tokで有名な企業中國願景娛樂で、制作はヴィクトリアズシークレットのショーなど国際的なショーをプロデュースするエンターテイメント企業のKingdom Entertainment Groupなどが参加しているということです。
XANALIAとXANA
ノーボーダーズが開発したNFTマーケットプレイスのXANALIAは、日本で期待のNFTマーケットプレイス1位を獲得するなど近年世界各国で注目を集めるマーケットです。
世界最大規模の暗号資産取引所バイナンスの開発したブロックチェーン上にXANALIAは構築されていることもあり、NFT発行のプラットフォームとして主流のイーサリアムエコシステムにおけるスケーラビリティ問題やガス代の高騰といった問題を解決していることがより期待を大きくさせています。
また最大の特徴としてあげられるのは、これまでのNFTはただウォレットの中にコレクションとして保管しておくか売買する、またはゲームで使うなどという用途に限られていたものが、XANALIAでは自分のコレクションをAR・VRを使ってバーチャル上でリアルに保有体験を生み出すことができる点と言えるでしょう。
この一例として先日、浮世絵のデジタル処理などを手がける映像作家の中田耕市氏と出版社ライブ・パブリッシングは、この出品先としてXANALIAを採用し。日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎の作品「冨嶽三十六景」のNFTアート作品をリリースしています。
さらに同じく、同社が手掛けるXANAは全ての資産がブロックチェーン上のNFTで作られる仮想空間ソーシャルメディアプラットフォームです。現在開催中のオリンピック・パラリンピックのために開かれる美術展や世界規模のDJイベントをはじめ、アジアのEスポーツ大会など様々な企業と団体において活用されているプラットフォームです。