ブロックチェーンと聞くと、自然と仮想通貨をイメージされる方は少なくないと思います。
しかし実際には、ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨以外のシステムやサービスが世界中で開発されています。
今回はブロックチェーン技術を活用した日本発のソーシャルメディアプラットフォームである「ALIS(アリス)」についてご紹介していきます。
ALIS(アリス)とは
ALISは東京都渋谷区にあるベンチャー企業「株式会社ALIS」が運営しています。
ALIS社は2017年に発表したホワイトペーパーの中で、ALISのビジョンとミッションを以下のように語っています。
ビジョン:
信頼できる記事と人々に素早く出会えることを可能にし、世の中からステルスマーケティングや広告まがいの記事、信頼性の低い記事をなくすこと
ミッション:
ブロックチェーン技術とトークンを元に、今までに無いソーシャルメディアを作り上げ、信頼性が担保できるメディア運営に挑戦すること
ALIS社は現状のWEBメディアにおいて主流となっている広告型の収益構造を問題視しています。
収益を最大化する目的で記事を用いたステルスマーケティングが実施されることや、質の低い記事に対して閲覧数を増加させる外的な施策が行われることにより、WEBメディア自身の価値が低減しているのではないかと問いかけています。
この状況を是正し、上記のビジョンを実現するために開発されたソーシャルメディアプラットフォームが「ALIS」です。
ALIS(アリス)の仕組み
ALISでは、記事の閲覧者から獲得した「いいね」を良記事の指標とし、多くの「いいね」を獲得した記事の投稿者、およびその記事を早期に「いいね」と評価した人に対してALISトークンを発行します。
これにより、信頼度の高い記事やそれを投稿する人が増えるにつれて、プラットフォームであるALISの価値が上昇し、その結果配布されたトークンの価値も上昇するとALIS社は説明しています。
ALISトークンの価値上昇は、結果としてユーザへ還元される価値の上昇につながるため、連鎖的に規模が拡大していき、いずれは非常に価値の高いプラットフォームとなることが目標とされています。
ALIS(アリス)の現状
2019年1月10日にソーシャルメディアプラットフォーム「ALIS」のベータ版が公開されました。
ベータ版ということもあり、投稿されている記事や投稿のペースはまだ決して多くありませんが、ALISが提供する基本的なフローである「記事の投稿」「いいねの付与」などは実施する事ができます。
これまでのようなブログ投稿サービスとは異なり、ALIS社の想いの通り目障りな広告は一切見られず、非常にシンプルで見やすい記事となっています。
ALIS社は今後、ALISトークンの国内取引所への上場も視野に入れており、仮にこれが実現すると、ALISトークンの価値上昇に合わせてALISは益々活性化し、より加速度的にALISが拡大していくことも期待できます。
まとめ
ブロックチェーンや仮想通貨と聞くと難しく感じてしまうかもしれませんが、ブログのように記事を投稿したり、閲覧していいねを押すだけで暗号通貨が獲得できると考えると、非常に身近なものだと感じられるのではないでしょうか。
これから益々注目されるメディアになっていくと思われますので、気になる方はぜひ今のうちから利用してみてください。