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仮想通貨によるローン。金融業界から見る仮想通貨の未来。

土砂降りの中、もはや行きつけとなりつつある麹町LIFULLにて第4回目となるBLOCKCHAIN PROseedへ参加してきました。今回のテーマは仮想通貨にまつわる金融の展望とデジタルアセットとしての仮想通貨についてです。それに関するサービスを開発、提供している海外からのゲストを招いた会でした。

 

登壇者①

 

Jerome MacGillivray
MoneyToken 共同創業者兼CEO
ブロックチェーン信奉者。仮想通貨経済圏の確立と、仮想通貨の資産・決済手段としての成長を促進させるためにMoneyTokenを創業。

レシオソフトウェアエンジニアリングのCEOでもあり、ロボットとブロックチェーンの研究開発を行う。

 

仮想通貨、法定通貨にかかわらずお金の役割の共通認識

 

  • 価値の保存
  • 支払いの手段
  • 計算単位

 

仮想通貨資産とは?

 

価値の保存を体現するもの。何らかの所有権を持つことで経済的恩恵を受けることが可能となるもの。

 

2種類の仮想通貨資産

 

  1. コイン

典型的な仮想通貨。

 

  1. トークン

トークンはプラットフォームで使われているもの。セキュリティ=有価証券と、ユーティリティ=何かの使用権。

 

様々なICOをみると、セキュリティかユーティリティなのかは重要なため色々なことが書かれている。ICOを選定する際の指標になる。

 

仮想通貨とは?

 

デジタル資産。支払いの手段。

価格変動の大きいコイン。作られた時から価格が大幅に変動する。

コインは価値の保存のためのコイン。買ったらホールドしておいてあまり使われない。

仮想通貨の価格変動性が、ステーブルコイン(価格が安定しているコイン)への需要を生み出した。ビットコインキャッシュのような価格変動が大きいコインは価値の保存のために使われる。一方、ステーブルコインは価格変動性がないコイン。ステーブルコインは価格が安定している。あまり値動きせず、例えば米ドルに連動するように価格付けされている。

 

仮想通貨資産とは?

 

トークンにはユーティリティとセキュリティがある。

現在米国ではユーティリティかセキュリティか区別するのが議論になっている。

 

ユーティリティは割引クーポン、カジノチップ、仮想資産。

セキュリティはいわゆる株式。

ユーティリティは規制されないがセキュリティは規制されるため、どのトークンがどちらに入るのかが大きな議論になっている

 

セキュリティは会社から配当を受けたりする、議決権をもらうなどいわゆる有価証券で、各国の有価証券関連の法律を重視する必要がある。日本は金融庁からの規制がある。

 

良い仮想通貨と悪い仮想通貨

 

良い通貨:価値の源泉が新技術であったり、コミュニティがあったりして、きちんとしたビジネスプロジェクトである。交換可能、取引可能な流動性が必要。全発行枚数のうち市場に売り出される割合が大きくないといけない。運営側が多く持っているものはあまり良くない。トークンの発行や配布について分散型であるべき。

 

悪い通貨:価値の源泉が期待できない。取引できないもの。配布量が少ないことにより、中央集権型なトークン。

 

パネルディスカッション

  1. 仮想通貨全体、取り巻く金融サービスがどうなっていくか?

 

現在仮想通貨によって世界は変わっていて、スマートフォンにアプリを入れればどんな仮想通貨も送受金できる。仮想通貨の現状はボラティリティが下がって安定してきている。しかしまだまだ参加者も時価総額も少ない。参加者が増えて、時価総額も増えているのでボラティリティも下がっていく。

金融サービスについて、銀行は貸付などの機能があるが2~30年以上続いても革新がない。仮想通貨やブロックチェーンしか革新はできない。100%仮想通貨の未来に楽観的。変化は人々が想像できるようになると変化が起きていく。

今までボラティリティがあっていい面も悪い面もあった。2018年は主要な仮想通貨はより安定した動きをするだろう。予測可能な価格がついいく。仮想通貨全てを変革するかはわからないが銀行は変えてほしい。アメリカ企業から欧州企業へ送金する際に仮想通貨を導入してコストや手間を省きたい。

 

  1. 展望はあるが実現するために障害があると思うが、どう見ているか?

 

2つ問題がある。一つはリテラシーがない人にとって仮想通貨を使うのが難しいこと。

もう一つが法定通貨と仮想通貨の間の交換。これから法定通貨から仮想通貨、仮想通貨から法定通貨へ変える人が増えてくるが、この間に困難があるのでスムーズにできるようにする必要がある。最終的に法定通貨へ戻すやりとりの必要がないところまで持って行くべき。

 

普及と規制に問題がある。解決策は、周りに教育をしていくこと。新しいプロジェクトやプロダクトがでたら触って、使ってみること。その感想を議論して周りに広める。サポートする人が増えて欲しい。普及すれば規制の問題も解決していく。

 

仮想通貨コミュニティに問題ある。コミュニティに属するのはITか金融関連の人達しかいない。法定通貨関連の行為は目に見えない部分は複雑だが体感では簡単だから仮想通貨を使わない人は使わない。法定通貨を使うレベルでユーザーにとって簡単なものにするべき。簡単にするのはあくまで仮想通貨業界の人々がするべき。

 

登壇者②

 

Alex Fisun 氏
MoneyToken COO
マーケティングおよび新規事業開発の経験多数。MoneyTokenでは主に戦略、開発・販売パートナー提携を担当。2011年から仮想通貨に関わる。

 

ブロックチェーンとは?

 

金融業界にとってブロックチェーン以外の代わりとなる手段がなぜないのか?ブロックチェーン技術を使用して更に安全に収益性を高めることができる。そのためにまずブロックチェーンを理解する必要がある。

ビットコインを買った時は何も得ていない。通帳の数字が上がったりしない。誰が誰に何トランザクションを何人へ送ったかという取引記録を得るだけ。ブロックチェーンは取引記録が元帳に集まっているもので共通の秘密鍵があるだけ。

 

システム上のでの役割

 

  • ユーザー
  • ノード
  • デベロッパー

 

ブロックチェーンセキュリティ

 

ログインにパスワードが必要。ウォレット作成時には公開鍵と暗号鍵を作成する。公開鍵は公開してお問題ないが、暗号鍵は隠す。

 

ブロックチェーンのユースケース

 

  • 分散型電子マネー
  • 世界のスパコン
  • スマートコントラクト
  • 資産のトークン化
  • 安全なデータ保管

 

金融サービス

 

  • 支払い
  • レンディング(ローン)
  • 投資
  • 保険
  • バリューストレージ(価値の保存)

 

銀行業の現在の問題

 

どれだけお金をかけても様々なサービスを使うにあたり手数料がかかる。

実際にお金を借りようとした場合は仮想通貨を持っていても保険会社や格付け会社に対する手数料を大量に支払う必要がある。

 

銀行の4つの問題

 

  • 借りられる金額に上限がある
  • 国によって利子が異なる
  • 仮想通貨に対して銀行は抵抗がある
  • お金を借りるのに時間がかかる

 

銀行が仮想通貨を取り扱わない理由

 

  • 意思決定スピードが遅い
  • 仮想通貨をコントロールできない
  • 規制
  • 世評
  • ノウハウ不足

 

仮想通貨の資産としての将来性

 

仮想通貨は特定の領域において将来性が高い。仮想通貨は不動産以上の評価がある。

 

仮想通貨の未来

 

貸し手側が仮想通貨をデータベースへ預ける。デポジットされたらスマートコントラクトで借り手に仮想通貨を貸す。担保資金をベースに貸付を行うので制限がない。グローバルにも使うことができる。

 

なぜブロックチェーンは貸与に向いているか?

 

  • 即時トランザクション
  • 第三者機関がないので手数料がない
  • クレジットスコアコアリングの必要性がなくなる
  • 追加コミッション無し
  • 簡単な監査と評価
  • プライバシーが担保されている
  • ブロックチェーンなのでセキュリティレベルが高い
  • 公平な取引



以上、今回はいつも以上に初心者の筆者にも非常に分かりやすい金融とブロックチェーンの会でした。今後もBLOCKCHAIN PROseedの勉強会へ足を運びたいと思います!