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世界初・渋谷区公認イベント『LGBT×ブロックチェーン結婚式』

日本財団と渋谷区は2017年10月31日に結んだソーシャルイノベーションに関する包括提携に基づき、2018年9月7日(金)~9月17日(月)に「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA(ソーシャルイノベーションウィーク渋谷):以下SIW」を開催しました。

SIW中の9月8日(土)、EDGEofで開催された「BLOCKCHAIN2.0 MEETUP ブロックチェーンがつくる、新しい未来」でブロックチェーンを活用したレズビアンカップルの結婚式(宣誓式)が行われました。

仮想通貨サテライトで以前ご紹介したCHERRY CHAIN(チェリーチェーン):ブロックチェーンIoT汎用デバイスベンチャーが技術協力を行い、結婚式後のCHERRY CHAIN出展ブースにて、結婚したカップルの占い(クリプト占い師提供)を展示させて頂きました。

渋谷区のLGBTに関する取り組みについてとブロックチェーンをどのように結婚式に活用したのかをご紹介します。

■LGBTウェディング×ブロックチェーン挙式の様子はyoutubeにも掲載されています。

SIW(ソーシャルイノベーションウィーク渋谷)とは?

2016年から実施してきた日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムを中心に、青山学院大学構内や渋谷キャスト、渋谷ヒカリエなど渋谷・原宿・表参道エリアの商業施設やイベントスペースを拠点として、『ソーシャルイノベーション』をキーワードに6つ(※)の多様な形で参加できる都市回遊型イベント。

※【①Award(アワード)、②Forum(フォーラム)、③Meet-Up(ミートアップ)、④Session(セッション)、⑤Trade-Show(トレードショー)、⑥Experience(エクスペリエンス)の6つの形。詳細はhttps://bit.ly/2NYUyONをご確認下さい。】

Meet-Up(ミートアップ)

あるテーマに関心を持つ参加者が集い、交流するイベント。今年は仮想通貨、デザイン、SDGs、LGBT、国際交流などの昨今注目されるテーマを用意し、イノベーション施設として最近オープンしたEDGEofや、ソーシャライジングホテルとして注目されるTRUNK HOTELにて、参加者の活発な交流を促します。

 『BLOCKCHAIN2.0 MEETUP ブロックチェーンがつくる、あたらしい未来』

BLOCKCHAIN2.0 MEETUPは『ブロックチェーンがつくる、あたらしい未来』をテーマとして3部構成で開催された。

1部のパネルディスカッションから既に会場は満員。見識者の方々がブロックチェーンの未来についての意見を発表、交換しました。

渋谷区のLGBTの取り組み


第2部『世界初 ブロックチェーンを利用したLGBTカップル調印式』の前半で渋谷区の総務部男女平等・ダイバーシティ推進担当課長永田龍太郎氏から、渋谷区におけるLGBTの取組と今回イベントの意義についてお話頂きました。

【永田龍太郎氏の経歴】

1975年、福岡県生まれ。東京大学を卒業後に、東急エージェンシーに就職。その後、ルイヴィトンジャパン株式会社(現:LVJグループ株式会社)、ギャップジャパン株式会社を経て、2016年より渋谷区役所で3年間の任期付職員として、総務部、男女平等・ダイバーシティ推進担当課長に就任。渋谷区役所にてLGBTを含む多様な性の共同参画事業を推進している。ギャップジャパン株式会社に在籍中に自身がゲイであることをカミングアウトしている。https://www.holg.jp/interview/nagataryutaro/より

冒頭では現在の『日本の結婚制度』について話があり、『日本の結婚制度』は主にマジョリティー(多数派)のケースとして同じ国の戸籍上男性・女性の間で、名字を変えて片方の家に嫁ぐ形で、婚姻関係を結ぶ手法として確立されてきたとのこと。

この結婚制度には課題も多く、例えば国際結婚をした場合、日本で婚姻届を出してもパートナーの国でも婚姻届を出さないとパートナーの国では『独身』として扱われてしまう。また、日本での同性婚は法的に認められていなかったり、事実婚というケースでは相続が受けられない、住宅ローンが共同で組めない、手術の同意書にサインができない場合や集中治療室に入れない場合があるなどマイノリティー(少数派)の方にとっては優しくない制度となっている。

渋谷区ではこういった課題を解決するために「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会をす維新する条例」を制定。「男女の人権の尊重」と「性的少数者の人権の尊重」を掲げ、「パートナーシップ証明書」を交付している。

渋谷区 基本構想『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』

渋谷区の基本構想は『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』(平成28年10月に策定)。

これは渋谷区の課題を踏まえ、20年後を展望した区の未来像(ビジョン)を明らかにするもので、今後の区政の基本理念や長期的指針を示す区と区民の憲章とされている。また、渋谷区における計画的な行財政運営の基本的かつ総合的な指針としての位置づけを持つとされている。渋谷区HP参照

今後20年間の渋谷区のビジョンとして、ダイバーシティー(多様性)、インクルージョン(包摂、包含)を最重要事項として考えていこう、という思いを表すために「ちがい」という言葉をあえて入れているとのこと。

渋谷区のパートナーシップ制度

この取組の一つとして、渋谷区のパートナーシップ制度が存在する。

渋谷区が一番最初にパートナシップ制度を持ち、現在国内で9つの自治体が取り入れている。

人口に対する制度利用者数の比率は渋谷区が1番になるとのこと。

また、渋谷区と他の自治体との違いは以下の3点。

1.渋谷区は条例として制定、その他は要綱
2.渋谷区は申請に公正証書が必要、その他は不要
3.渋谷区は「パートナーシップ証明書」を発行、その他は「受領証明書」を発行

(渋谷区パートナーシップ証明取得までの流れ)

アライ(Ally)=支援者の『可視化』

パートナーシップ証明書に関する問い合わせとして「証明書を取得する事で戸籍や住民票への記載されるか?」といった内容がよくあり、「区の取り組みの為、記載されない」とお伝えすると安心されるとの事。戸籍や住民票は家族に閲覧されたり職場に提出することもあり、『暴露』のリスクに当事者が怯えている現状が未だあるとの事。

こう言った現状を踏まえ、渋谷区ではLGBT当事者への対応だけではなく、LGBT支援者について『見える化』をしていく取り組みを行っている。その一つとして「レインボー・アイリス バッジ」を渋谷区職員や支援者は身に付けている。

また、3つの条件を満たした渋谷区内の民間企業・事業所・店舗に対して「しぶやレインボー宣言」POPを交付している。

3つの条件

・すべての顧客に対する、平等かつ誠意ある対応の約束
・すべての従業員に対する、平等かつ誠意ある対応の約束
・誰もが自認する性に基づいて、望むトイレが利用できる環境づくりの約束

様々な場面で、どういった扱いを受けるか不安を持ってしまうお悩みがLGBTの皆様にとっての課題の一つであり、この取り組みを通じてLGBTの方々が少しでも過ごしやすい地域社会のあり方を模索して頂きたい。といった言葉で前半の永田氏のお話は締められた。

レズビアンカップルの入場と宣誓式

後半は、世界初のブロックチェーンを活用したレズビアンカップルお二人の宣誓式です。多くの参加者がお二人を祝福をしました。

BGMと共にお二人が入場し、永田氏の立会のもと宣誓文を読み上げ、幸せなパートナーシップを築いていくことを誓いました。

宣誓内容がブロックチェーン上に書き込まれ、多くのメディアが記念すべきこの日のお二人を撮影しました。宣誓文、ブロックチェーン、画像として記録と記憶に残る事に。

お二人はこれからLGBT専門の恋愛結婚相談所を開くため、渋谷区に法人登記されたとの事。今後のお二人のさらなる活躍と、お二人の活動を通じてLGBTの方々が安心して幸せに暮らせる社会となっていくことを願います。

写真のマイクを持たれている方が、今回の「にじいろブロックチェーン」実現のために技術協力された、株式会社CHERRY CHAIN(チェリーチェーン)代表取締役の浜田紗綾子(はまださやこ)氏。

同社はブロックチェーン×IoTを手がけでおり、今回渋谷区の方から、体感型のブロックチェーンイベントを開催したいということで依頼がきた。

一緒に写真撮影させて頂きました。

※写真は以前のイベント時にイーサトランザクションを利用して光らせた風船

3部の交流会+ブース展示

3部では参加者同士の交流会とブース出展が行われました。

CHERRY CHAINさんの出展ブースにて、仮想通貨サテライトもご一緒させて頂きました。

仮想通貨やブロックチェーンと言うとどうしても投機的な側面で捉えられがちですが、こういった技術に着目している方々にも注目して今後も紹介していきます。

結婚されたお二人のクリプト占い師による占い

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