多くの仮想通貨は「信頼」が非常に重要で、むしろそれだけで成り立っていると言っても良いかもしれません。
ビットコインやイーサリアムも信頼だけが担保となっているため、価格の変動幅が大きいという問題点を抱えています。
しかし一部の仮想通貨は価値の裏付けとなるものを用意し、価格の変動幅を抑えることを目的としており、そういった仮想通貨を「ステーブルコイン」といいます。
2018年12月現在、10種類以上のステーブルコインが市場に登場しており、今回はそのステーブルコインについて解説していきます。
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ステーブルコインとは
ステーブルコインとは何らかの通貨や物品によって関連付けられた、あるいは需要と供給を調整することで価格の安定を狙う通貨です。
大きく以下の3種類が存在します。
- 法定通貨担保型
- 仮想通貨担保型
- 無担保型
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①法定通貨で裏付けられたステーブルコイン(法定通貨担保型)
法定通貨とは日本円や米ドルなど、中央銀行によって発行された通貨です。
法定通貨担保型の特徴は、相場が安定していることです。
長期保有することで価格の高騰を期待することはできませんが、逆に下落するリスクを背負う心配もありません。
通貨ペアの軸になる通貨は相場が安定していないと、取引相手のなる通貨の相場も不安定になってしまいます。
一方ステーブルコインであれば、取引でも安定しているというのがメリットです。
なお法定通貨担保型の中には、物品によって関連付けられたものも含まれています。
ベネズエラ政府によって発行されたペトロは石油によって関連付けられた仮想通貨で、このペトロも法定通貨担保型の仮想通貨のひとつとなります。
②仮想通貨で裏付けられたステーブルコイン(仮想通貨担保型)
ステーブルコインの中には仮想通貨によって裏付けられたものもあります。
例えばメイカー・ダオが発行している仮想通貨DAI(ダイ)は、イーサリアムが担保となっています。
この他には、ビットシェアーズも仮想通貨担保型のステーブルコインです。
ビットシェアーズでは、ビットシェアーズ自体が担保となっています。
③システムで裏付けられたステーブルコイン(無担保型)
担保はないもののシステムによって需要と供給のバランスを保つステーブルコインも存在します。
米ドルの取引量に応じて供給量を調整するベーシスやノーベル経済学者らが考案したサーガなどが無担保型のステーブルコインです。
日本におけるステーブルコイン
海外の仮想通貨取引所では数多くのステーブルコインを取り扱っていますが、2018年12月現在、日本ではステーブルコインを取り扱っている仮想通貨取引所は存在しません。
取り扱われていない理由のひとつに、金融庁がステーブルコインを仮想通貨と見なしていないことが挙げられます。
まとめ
ステーブルコインには法定通貨担保型、 仮想通貨担保型、 無担保型の3種類があります。
この中で2018年12月現在最も安定していると見られているのは法定通貨担保型です。
また日本ではステーブルコインを取り扱っている取引所は2018年12月現在存在していません。
今後、金融庁がステーブルコインをどのように扱うのか注目を集めています。
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