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Visa:アーティスト向けのNFT支援プログラムを開始

3月30日、米決済大手Visaは正式にアーティスト向けのNFT支援プログラムを開始しました。将来的にはVisaがNFT関連製品を開発することにも役立てていく見込みとなっています。

今回始まったプログラムはアーティストをはじめ、ミュージシャン・ファッションデザイナー・映画制作者など様々な分野に存在するクリエイターに、1年間NFTについての成長機会を提供するというのが大きな軸になっています。具体的には以下5つの分野でサポートを行なっていくということです。

  • ブロックチェーン・スマートコントラクト・NFT市場などの技術や製品に関する助言
  • 他のNFTクリエイターとのコミュニティ構築機会の提供
  • Web3.0や暗号資産など最先端で活躍する人々の話を聞く機会の提供
  • Visa顧客やパートナー企業との交流
  • クリエイターの成長支援のための奨学金

Visaの暗号資産部門責任者Cuy Sheffield氏は本プログラムについて次のようにコメントしています。

NFTはクリエイターがこのメディアにもっと投資するようになればなるほど、様々な形を取ることができると感じています。私達はNFTにより新たなファンを獲得し、製品・サービスを生み出せるようにクリエイターをサポートしていきたいと考えています。

VisaにおけるNFT事業の可能性

このプログラムが開始されたことによりVisaもNFTの可能性を見出したのではないかとの声も多く寄せられています。

Sheffield氏は「NFTへの取り組みはまだ始まったばかりであり、Visaはクリエイターのためのプラットフォーム含め、新たな製品やソリューションを開発し続けている。」とも述べました。

Visaは本プログラムで何人のクリエイターを育成するかなど明確な数字については公表していません。しかし同氏はコメントの中で「充分なサポートを行うために、参加者の規模をできるだけ小さくしたい。」と明らかにしているため、少人数制になるのではないかとみられています。

また新たにプログラムへの参加を希望するクリエイターは書面で質問事項に回答し、その後最終選考のため面接を受けることになるという明らかになりました。

公式発表でVisaはNFTがアーティストにもたらす利点について「NFTは画像・映像・音楽などのデジタルグッズやメディアの所有権を確立し、その作品が本物であると証明することも可能である。これによりクリエイターの収入源の1つとなり、そのビジネスの成長を助けることができる。」と説明しています。