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コインチェック:CyberZとNFT事業を開始

6月15日、暗号資産取引所コインチェックを運営するコインチェック株式会社がサイバーエージェント傘下に入っている株式会社CyberZと、NFT事業を開始したと明らかにしました。

今後、両社は3月にコインチェックがローンチしたNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を通じて、NFTがエンターテイメント領域における推進できるように取り組んでいくということです。

「Coincheck NFT(β版)」でNFTを推進

今回のプレスリリースではNFT事業における両社の協業内容が以下の通りに発表されました。

  • エンターテインメント事業者におけるNFT活用を支援

─エンターテイメント関連企業と「Coincheck NFT(β版)」との連携を推進し、NFTビジネス創出

  • エンターテインメント分野においてNFTを通じた新しい体験の創出

─CyberZが持つ知見やノウハウをいかし、「Coincheck NFT(β版)」を介するエンターテインメントの新しい体験の創出を助ける。

具体的にはタレントやアーティストを始め、アニメやゲームなどの分野に精通する事業者を支援していくと明かしました。

今年3月、コインチェックはイーサリアムのネットワーク手数料高騰や取引の煩雑さなど、残された課題解消を目指すNFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT(β版)」を他の国内取引所に先駆けローンチしています。オフチェーンでNFT管理を行うため、購入売却におけるネットワーク手数料は無料となり、コインチェックで口座を持っている人であれば誰でも利用可能となっています。

今回コインチェックとの事業を開始したCyberZはサイバーエージェントの子会社として2009年に設立された企業です。スマートフォン広告の運用やウェブCMの制作などのマーケティング事業を手掛けています。

さらに、eスポーツ事業では国内最大規模のゲームイベントである「RAGE」では、グループ企業Cygamesが開発したシャドウバースなどのオフラインイベントとプロリーグの2大会を開催しました。またメディア事業ではライブ配信プラットフォームの「OPENREC.tv」を運営しており、ゲーム実況やタレント・アーティストなどのライブ配信を提供しています。

また子会社の株式会社CyberEや株式会社eStreamは、それぞれeスポーツに特化した広告マーケティング、IPを活用したフィギュアブランド「Shibuya Sofubi Arts」の設立などを行っています。

提携するプロジェクトは他にも存在

コインチェックがローンチした「Coincheck NFT(β版)」は、これまでに様々なプロジェクトとの提携やコラボを実現してきました。

今年2月にはFCバルセロナACミランなどの有名サッカークラブとパートナーシップを結ぶChilizとNFTマーケットプレイス事業において連携を開始したと発表しています。

このChillzが提供する暗号資産やNFTを用いたファンコミュニティ形成のためにプラットフォーム「Socios.com」で利用可能なNFTを、「Coincheck NFT(β版)」において取り扱うことを検討中であるとしました。

また暗号資産プロジェクトではEnjin Coinの発行元であるEnjin社とも、NFTマーケットプレイス事業で提携しています。さらにコインチェックは1月からENJの取り扱いも開始しました。

そして6月9日には映画監督の紀里谷和明氏が代表を務めるKIRIYA PICTURESとNFT事業において連携を発表し、紀里谷氏が手がける最新作『新世界』のNFTを発行することを検討中であると説明しています。さらに子会社のコインチェックテクノロジーズが運営するNFTマーケットプレイス「miime」と合致させることにより、NFT流通を支援し、コンテンツにおけるファンの拡大や新たな収益機会を生み出していくとしました。