楽天は、2022年春にリリース予定のNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」について、詳細を明らかにしました。メディアFINDERSが楽天の担当者にインタビューした内容として報じられています。
NFT市場の民主化を目指す
FINDERSが報じた内容を見てみると「Rakuten NFT」の特徴について、主に以下の内容が新たに公開されています。
- 日本円での決済が可能に
- プライベート・ブロックチェーンを使用する
- 「楽天チケット・楽天コレクション・Rakuten TV」など、関連サービスを利用した特典としてNFTを配布する
1について楽天は以下のように見解を明らかにしています。
「現在のNFT市場は投機筋やリテラシーの高い層を中心に構成されており、投機的色彩が強く警戒感を呼び起こしていると考えている。」
また一般のユーザーにとっては、このブロックチェーンの複雑な仕組みにおける理解やメタマスクなどのデジタルウォレット活用が主な暗号資産の送金や現金化はハードルが高くなっているという見解も新たに明らかにしています。こうした背景からNFT市場の活性化いわゆる「NFT市場の民主化」を図るために、楽天IDを用いたクレジットカードによる決済や楽天ポイントでの決済も可能にする策を取り入れたということです。
2については楽天が開発したプライベート・ブロックチェーンを使用することでユーザーの要望をより反映することができるだけでなく、安価で利用できる信頼性が高いマーケットプレイスを提供することが可能であるとの説明を行っています。
そして最後の3について、楽天エコシステムは70以上の関連サービスや1億人以上の楽天会員で構成されているため、様々なサービスと連動した施策を展開する計画を立てているということです。上記でも触れたように「楽天チケット・楽天コレクション・Rakuten TV」などの利用特典としてNFTを配布することや、スポーツ試合の観戦記念としてのNFT配布を構想していることについても今回明らかにしました。
その他にもスポーツやアニメをはじめ、アイドルやゲームなどの分野における幅広いコンテンツが展開される予定であることや、コンテンツの販売は楽天による審査制を導入予定であること、さらにはグローバル展開も視野に入れていることなどが明かされています。
Rakuten NFTとは何なのか
今年8月、楽天は「Rakuten NFT」を2022年春にリリースする予定を発表しました。
このプレスリリースで「Rakuten NFT」は、個人間でNFTの売買ができるマーケットプレイスの機能とIPホルダーがワンストップでNFTの発行や販売サイトの構築が可能な独自のプラットフォームとしての性質を持ち合わせたプラットフォームであることが発表されました。
また、決済で楽天IDを使用することが可能であり、楽天ポイントを貯めたり、使ったりすることも可能な仕組みになることが明らかになっています。さらに上記でも触れた様に、楽天が提供する他のサービスにおいて、ユーザーが商品を購入するなどの条件を満たすとNFTを景品として獲得できるなど、様々なサービスと連動したプラットフォームとして機能することなども明かされています。
