米ソーシャルメディア大手Linkedinは、12月13日に2018年の「The Emerging Jobs Report (米国の新興職業レポート)」を発表し、第1位はブロックチェーン技術開発者(Blockchain Developer)で、18年になってLinkedinプラットフォーム上で約33倍に跳ね上がったことが分かりました。
ブロックチェーン開発者に求められるスキルはSolidityなど
「The Emerging Jobs Report」では、利用者のデータを分析し、米国において著しく求人が伸びている分野を調査し、それをランキング方式で発表したものです。
1位になったブロックチェーン技術者に次いで、2位が機械学習エンジニア(Machine Learning Engineer、12倍)、3位にはアプリケーション・セールスエグゼクティブ(Application Sales Executive、8倍)がランクインしました。
このブロックチェーン技術者の前年比で33倍の増えかたは他の新興産業分野と比較してもトップの伸び率を記録しており、地域はサンフランシスコ、ニューヨーク、アトランタに集中しており、需要の高いスキルは「Solidity(ソリディティー)」だとしています。
Solidity(ソリディティー)とは、イーサリアム(ETH)のプラットフォーム上でDApps(分散型アプリケーション)を実装する時に使われるプログラミング言語です。
イーサリアムやDApps(分散型アプリケーション)に関しては以前の記事も合わせてご覧ください!
ブロックチェーン技術者の平均年収
一方、大手求人サイトのGlassdoorが10月に発表したレポートによれば、仮想通貨市場が下落しているにも関わらず、Linkedinと同様にブロックチェーン技術関連の求人が18年になって増加していることが分かりました。
同社によると、ブロックチェーン技術者の年間平均給与は、全職種の平均給与である5万2,461ドル(約583万円)に比べて61.8%増の8万4,884ドル(約944万円)と推計されています。
ちなみに、17年のLinkedinのランキングでは、ブロックチェーン開発者はトップ20にすらも入っていませんでした。
今後も伸び続けるブロックチェーン求人市場
Linkedinは、さらに深く調査をし、注目すべき点を以下のように挙げています。
- 18年の15の台頭職業の中の6つが、人工知能(AI)と何らかの関連があり、AI関連のスキルは、テクノロジーにとどまらずあらゆる産業に浸透し始め、AIに関するスキルは、Linkedin上の最速スキルに入り、2015年から17年に190%増加した。
- 基本的ビジネス機能の需要が急上昇し、管理者補佐役、保証要員、営業開発者などの職種が台頭している。
- 最大のスキル不足は、ソフト面のスキル(soft skill)に顕著に現れた。オーラルコミュニケーション(口頭での意思伝達能力)、リーダーシップ、タイムマネジメントなど能力が求められている。
さらに、Glassdoorのレポートの結論は、ブロックチェーンの求人市場は引き続き近い将来に向けて、急速に伸びる見通しだということです。
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