1月4日、一時3万4千ドルまで高騰したビットコインが急落したことが判明しました。年末に記録を樹立してすぐの下落となっています。
昨年12月16日に2万ドルを突破してからというもの、ほとんど大きな変化は見られることはなく、21年1月3日までに1万4千ドル幅急騰していました。しかし、再下落が発生するのではないかとの不安な声も上がっていたことも事実です。
国内大手取引所コインチェックでは今月4日の午後6時40分に、50万円幅を超えて下落するフラッシュ・クラッシュの発生が見られました。さらにbitFlyerでは市場急落が発生したことで、サーキット・ブレイカーが発動しました。世界のマーケットでも閉鎖的な市場環境にある韓国市場で、ビットコインのプレミア価格が発生し、大口投資家の裁定取引も市場の下落要因として意識されることとなりました。
今回発生したフラッシュクラッシュにより国内大手取引所コインチェックのBTC価格が他取引所よりも約60万円安い価格で約定をしています。
また国内デリバティブ最大手のbitFlyerのBTCFXでは、ロスカット連鎖に伴う急落でサーキットブレイカーが発動し、取引が一時中断されました。
このサーキットブレーカー制度とは、誤発注等による価格急変防止の観点から取引の一時中断を行う制度のことです。bitFlyerでは基準価格の上下20%の値動きが起きた際にCBが発動し、約5分間取引中断が行われています。
年末年始に板が薄くなるなど流動性が低下しており、投資家のストップロス連鎖が今回の相場急変を引き起こしたと考えられています。
CMEの対応とは
今回の下落を受け、新年の取引を開始したCMEのビットコイン先物の4,130ドルの「ギャップ」を埋める処置をとりました。
週末に起きた高騰では、先週末の終値3,034,265円に対し、始値は3,460,725円と過去最大となっています。
CME取引時間基準としては、2週連続でコロナ・ショックの900ドル、ビットコイン半減期前の1,265ドル幅を大幅に上回る窓が確認され、下落時のサポートラインとして意識された可能性があります。