今年も残り少なくなってきましたが、仮想通貨投資を続けてきたみなさんにとって、どのような年だったでしょうか。
ビットコインに関して言えば、2017年末の熱狂がまるでうそのように、すっかり勢いを失い乱高下、投資家の立場としても気分の落ち着かない1年になってしまったようです。
しかしながら、一時期は350,000円まで落ち込んだ価格も、年末にかけて徐々に値を戻し、12月16日現在では360,000円超まで上がってきています。
去年の興奮が戻ってくるのか?それともこのまま不安定な相場が続くのか?今回は、ビットコインの現状と2019年の展望について、みなさんと一緒に考えていきましょう。
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2017年ビットコインの高騰は市場操作が原因?
みなさんもご存知のように、2017年末にビットコインが高騰して以来、一気に仮想通貨市場が盛り上がりました。
一時期は1BTC=230万円をつけたビットコイン価格でしたが、2018年に入ってからは120万円から70万円の間を行き来し、11月にはなんとピーク時の20%も切る40万円を記録しました。
ビットコインの高騰と暴落はなぜ起こったのでしょうか。
テキサス大学のジョン・グリフィン教授らが発表した論文によれば、2017年末のビットコイン価格高騰は、テザー(USDT)を使った相場操縦によって引き起こされた可能性があるとしています。
テザーとは、Tether Limited社が発行する仮想通貨ですが、Tether Limited社の経営陣はビットフィネックスの経営陣も兼ねており、所有する米ドル以上のテザーを発行しビットコインを購入し価格を操作した疑惑が浮上しているのです。
Tether(テザー)については以前の記事も一緒にご覧ください!
ビットコインキャッシュ分裂に投資家が嫌気し価格が下落
また、2018年に入ってからのビットコイン価格の下落は、ビットコイン由来のビットコインキャッシュ(BCH)の分裂と金融当局による規制強化への懸念が原因だと言われています。
ビットコインキャッシュはもともとビットコインから分裂・派生した仮想通貨ですが、このBTCの今後の開発の方向性をめぐり開発団体の意見が衝突したことが、分裂の理由と考えられています。
これによって、BTCとBCHのどちらが今後存続できるのかといった不透明感が増し、投資家がそれを嫌気したことが相場の下落につながったようです。
2019年のビットコインはどうなる?専門家の予測
このようにあまりいい出来事のなかった2018年のビットコイン相場ですが、2019年ははたしてどうなるのでしょうか。
アメリカの仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)創業者でCEOのマイケル・ノボクラッツ氏は「2019年の前半には、小刻みな価格の上下を繰り返しながら、再びビットコインの上昇が起こるだろう」と予測しています。
ゴールドマン・サックス社に勤務した経験があり、億万長者としても知られているのノボクラッツ氏は、昨年末の予測ではこれよりもやや強気で、「ビットコイン価格は、2018年末には450万円を『容易に越える』」としていました。
しかし、現時点での予測はややトーンダウンし「2018年末までに100万円を越えることはない」といった慎重な見方をしています。
2019年には仮想通貨市場にもいよいよ機関投資家が参入してくると考えられるため、それにともなって、再びビットコイン市場が活況を呈してくるだろうとのことです。
まとめ:仮想通貨を巡る社会環境を注意して観察していこう
ここまで説明してきたように、2018年にはいってビットコインを巡る状況は厳しくなってきた感じがあります。
特に、国内では仮想通貨交換業者のテックビューロから再び不正流出が発生し、仮想通貨のイメージが大きく損なわれました。
こうした事件の発生を受けて、金融当局も仮想通貨をめぐる規制を強化しており、本格的な仮想通貨の普及はまだまだ先と考えるのが自然でしょう。
2019年は、こうした社会情勢などもしっかりと観察しながら、単に投機的な一攫千金を追い求めるのではなく、長期的な視野でじっくりと投資していく姿勢が大事になってくるのではないでしょうか。
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