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コインチェック:1週間で1.2万人がCoincheck NFT(β版)を利用

4月2日、コインチェック株式会社は3月24日にローンチしたNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」において、サービス開始から1週間で利用者数1.2万人を突破したことを公にしました。

CryptoGames株式会社が販売した『CryptoSpells(クリプトスペルズ)』のレアカードが、サービス開始を記念したコラボ企画として販売され、販売開始から約6分で完売したことも同時に明らかになっています。

その中でもレジェンドカードの「暗黒神話 ヨグ=ソトース」は計19枚出品されており、全てのカードが出品からわずか5秒間以内に購入されたことが大きな話題となりました。

「Coincheck NFT(β版)」の概要

3月24日、同社はブロックチェーン上のデジタルアイテムであるNFTを取引するマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供開始しました。

「Coincheck NFT(β版)」とはNFT取引において、暗号資産イーサリアムのエコシステム内で問題視されていたガス代高騰や取引の煩雑さなどの課題解決を目的に作られたNFTマーケットプレイスのことです。

暗号資産取引サービスとの一体型であるこのサービス形態は国内初で、コインチェックの口座を開設していれば誰でも「ワンストップでNFTの出品・購入・保管」ができるという優れた特徴を持っています。

昨今、「CryptoSpells」や「The Sandbox」などのゲーム界においても利用可能なNFTを取り扱っており、今後はアートやスポーツなど幅広い分野に拡大していく考えをすでに示しています。

日本でも急成長

日本の国内での動きも目覚ましく、今年3月にはスマートアプリ社がクリプトアーティスト登録制NFTマーケットプレイス「nanakusa」のβ版サービスを開始しました。

「nanakusa」は、公認されたコンテンツホルダーやNFT販売事業者・個人活動するクリプトアーティストが制作したNFT販売や、利用者同士が保持しているNFTを売買できるNFT売買プラットフォームサービスを目的に作られています。

大きな特徴としては、nanakusaで発行されたNFTは利用者同士が売買する際も事業者・制作者に販売価格の一部が還元されるシステムになっている点でしょう。転売などの2次販売において通常であれば作者が収益を得ることはできないことがほとんどです。しかし同プラットフォームはそれを可能としています。

同じく今年3月にはブロックチェーン技術を用いたアプリケーション開発を行うdouble jump.tokyo株式会社が、大手ゲーム企業スクウェア・エニックスとブロックチェーン技術活用のコンテンツ開発で協業を開始することを発表しました。ミリオンアーサーのIPを活用したNFTデジタルシールの販売・システム開発で協業することになっています。

さらに、企業参入だけでなく著名アーティストのNFT発行も注目を集めました。

3月25日には、VR空間に3Dアートを描くVRアーティストせきぐちあいみ氏のNFTアートが、オークションで約1,300万円で落札され、NFTアートの落札価格としては国内最高額を記録しました。

その5日後の30日には世界的な現代アーティストとして知られる現代美術家の村上隆氏が、代表作のひとつをNFTアート作品として世界最大手のマーケットプレイス「OpenSea」に出品したことも話題を集めています。