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ティファニー:初となるNFTコレクションNFTiffsのミントを実施

8月6日、高級ジュエリーメーカーのティファニーは初となるNFTコレクションNFTiffsのミントを実施しました。この発行を開始してから数十分で全NFTが完売したと、Crypto Briefingなど複数の海外メディアが報じています。

NFTiffsは有名NFTコレクションCryptoPunksにインスパイアを受けたNFTとなっており、NFT自体と物理的なペンダントがセットになっているのが特徴です。CryptoPunksの所有者は自分のNFTに基づいたデジタルアートと対応するペンダントを購入することができます。

価格は配送料込みで30ETHで、コレクションは250セットのみの限定発売となりました。なお今回の販売では1人あたり最大3セットまでを上限としていたということです。

今回の販売はChain Protocolを通してイーサリアム上で実施されました。販売時のイーサリアムの価格は約200,000円となっており、単純計算でもティファニーは約15億円を売り上げた形となります。

セール第2弾も実施予定?

ティファニーはペンダントを作る上で元になるNFTのデザインに最も類似した宝石やエナメルカラーを選択しています。少なくとも30個の宝石やダイヤモンドがそれぞれの作品に使用されており、サファイア・アメジスト・スピネルなどの宝石が用いられています。

デジタルのNFTiffはイーサリアムブロックチェーン上のNFTとして、最終的に作成完了すると閲覧できるようになり、物理的なペンダントの方は2023年初頭に配送される予定です。

なお完売告知のツイートでティファニーは「では次のミントで」とコメントを残し話題となりました。今後もNFTの展開を続けることを示唆しているとの声が多数上がっているものの、現時点では時期など詳細な情報は発表されていません。

高級ブランドのNFT参入が増加

NFT参入を試みる高級ブランドは後を絶ちません。富裕層をターゲットにした企業が参入を続けている状況です。

イタリアの高級ファッションブランド・グッチはその代表格ともいえる存在で、2022年2月にはNFTスーパーグッチをリリースしました。

またNFTだけでなく暗号資産自体への対応も同時に進めており、5月に米国の一部の店舗にビットコインやイーサリアムなどでの決済を受付開始しています。さらに8月にはYuga LabsのAPEコインを対応銘柄に加えることを明らかにしています。

6月には英国の高級自動車メーカーのベントレーモーターズもNFT発行を実施することを予告しました。9月にサステイナブルなNFTのドロップを実施することを明かしているベントレーデザインが制作したユニークなアートワークを採用されており、208個のNFTが展開される予定です。