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ブロックチェーンセンターをオープンし、技術の拠点を目指すニューヨーク市

仮想通貨の基盤技術などとして、特に金融業界を中心に注目を集めているのが「ブロックチェーン」です。

世界のブロックチェーン関連市場は急速に拡大しており、とりわけ世界の金融センターである米国ニューヨークが同市場を牽引しています。

今、ニューヨーク市はブロックチェーン関連事業を包括的にサポートするブロックチェーン・センターの開設、ブロックチェーン・ウィークの開催などさまざまな取り組みにより、ブロックチェーン技術の中心拠点になることを目指しています。

同市の経済振興や都市開発を担うニューヨーク市経済開発公社(NYCEDC)によると、ニューヨーク市における2017年のブロックチェーン投資額は約2億ドル近くに達し、同分野に関連する雇用需要は2015年から8倍拡大しているといいます。

ブロックチェーン関連の求人が多い米国の上位10都市(2017年)
順位 都市名(州名) 求人件数
1 ニューヨーク(ニューヨーク) 1,316
2 サンフランシスコ(カリフォルニア) 651
3 ボストン(マサチューセッツ) 211
4 シカゴ(イリノイ) 148
5 パロアルト(カリフォルニア) 132
6 オースティン(テキサス) 116
7 サンノゼ(カリフォルニア) 97
8 アトランタ(ジョージア) 82
9 ローリー(ノースカロライナ) 81
10 ロサンゼルス(カリフォルニア) 72
(引用元:「フォーブス」誌 電子版2018年2月26日)

また先日、ニューヨーク市経済開発公社(NYCEDC)は、ベンチャーキャピタルの「Future\Perfect Ventures」とブロックチェーン企業団体の「Global Blockchain Business Council」と共に、ニューヨーク市にブロックチェーンセンターを開設することを発表しました。

同センターでは、起業家やイノベーターへのコワーキングスペースの提供やメンタリングなどのビジネスサポートニューヨーク市民がブロックチェーンがどのように普段の生活に影響を与えるかを理解するための公的な教育機会、そして、今後、消費者の安全を保障しながらブロックチェーンによるイノベーションを起こすにはどのように規制を作るべきかに関するオープンな議論を行なっていく予定だそうです。

ニューヨーク市経済開発公社(NYCEDC)の経営戦略責任者のAna Arino氏は、今回のセンター発足について、ブルームバーグの取材に対し「長期的な目線でみている」と述べており、また、以下のようにも発言しています。

ブロックチェーンは黎明期にあるテクノロジーなので、今後どのような発展を遂げるのか正確な予想は出来ない。しかし、大きな可能性を秘めている以上、その機会を活かしていきたい。

また、同報道によると、同センターはニューヨーク市から10万ドル(約1080万円)の投資を受けており、今後もメンバーシップ費用やパートナー企業の獲得のために資金調達を行う予定で、既にマイクロソフトやIBMがパートナー企業として迎えているようです。

今後は、ニューヨーク市で様々な場面におけるブロックチェーンの活用がみられるかもしれなく、そこにおいて「ブロックチェーン・センター」はどのように機能していくのか、さらなる期待が集まっていくことが間違いないであろう。

また、ブルームバーグの報道によると、同施設はニューヨーク市から10万ドル(約1080万円)の投資を受けており、今後もメンバーシップ費用やパートナー企業の獲得のために資金調達を行う予定です。既にマイクロソフトやIBMがパートナー企業として迎えているようです。

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