ブロックチェーン

スクウェア・エニックス:『ファイナルファンタジーVII』のNFTコレクターグッズを発表

6月21日、大手ゲームメーカーの株式会社スクウェア・エニックスは人気タイトル『ファイナルファンタジーVII』についてNFTで保有を証明できるコレクターグッズを公開しました。

同社はコロナ禍や流通市場の激変を受けて各種グッズの企画販売・ECを積極的に推進してきたことから、関連部門で3年連続の増収増益を維持している敏腕企業です。現在はフィギュアや雑貨などをメインに販売しているものの、FF7の新商品を皮切りに次世代技術の活用を本格的に推進するとの意思を示しています。

今回発表された企画はファイナルファンタジーVIIの25周年を記念したものとなっており、2種類のコレクターグッズの発売が予定されています。これまでスクウェアが販売してきたホビー商品であるトレーディングカードシリーズ「ART MUSEUM」と、キャラクターフィギュアシリーズ「BRING ARTS」にデジタル鑑賞やブロックチェーン上の保有証明などを盛り込んだ新機軸であるということです。

また「ファイナルファンタジーVII BRING ARTS クラウド・ストライフ」はFF7の主人公クラウドにおけるキャラクターフィギュアとして販売されるということも明らかになりました。ここでは数量限定で単体エディションと、スマートフォン・PCから360度展示が可能なデジタル版フィギュアが付属するデジタルプラスエディションの2種類が用意されているとの情報も公開されました。2023年11月発売予定で販売価格は13,200円(税込)で既にスクウェア・エニックスe-STOREで予約を受け付けている状態です。

続いて「FINAL FANTASY VII ANNIVERSARY ART MUSEUM デジタルカードプラス」は、トレーディングカード6枚とデジタルトレーディング専用コードが同梱された数量限定のカードパックでの発売が予定されており、販売価格は440円(税込)で発売は23年春を予定しています。

この専用コードはサイトで全207種類の中から任意のデジタルカード1枚と交換することが可能で、スマホやPCでも閲覧することができます。さらにデジタルカードはブロックチェーン技術で発行されたNFTであるため、デジタルデータの保有を証明することもできるということです。

採用されたのはEfinity

2つの新商品のNFT発行基盤として採用されたのは、Enjin社が独自に開発した「Efinity」ブロックチェーンです。そのため本NFTの利用・閲覧にはEnjinウォレットアプリが必要になっています。

2022年3月に正式ローンチを果たしたNFT特化型の次世代ブロックチェーンEfinityはオープンプラットフォームになるように設計されており、高いガス代を心配することなく、異なるブロックチェーンが採用する様々なウォレットやマーケットプレイスを使用できるソリューションとなっています。

Polkadotの規格を採用するためカスタマイズ・拡張性があり、クロスチェーンでオファーを出すなど、Efinity上で新たなNFTユースケースの構築を目指しているブロックチェーンでもあります。