ブロックチェーン

PolkaFantasy:ファンタジー・ランドセールの開催を公に

最近のニュースの中でも今期、特に高い注目度を誇るNFTゲーム・NFTプラットフォームと言っても過言ではないのがPolkaFantasy(ポルカファンタジー)です。先日このPolkaFantasyが公式ウェブサイトにて初のファンタジー・ランドセールの開催を公にしました。

このランドセールはブロックチェーン基盤のデジタル資産となっているため、購入後には既存の2次流通市場で売買が可能になるほか、ランドを入手することによりゲーム内での収益を強化できる様々な特典が用意されるということです。

ランドの再販はなし

2021年10月22日から開始した第1弾のランドセールに参加が可能となるのは、独自のユーティリティトークンの保持者限定となっていました。第2弾に関しては前回のキャラクター・オークションに参加した人全員が対象となります。

一般向けセールが開催されるのは第2弾セールが終了してからという順序になるため、今回の参加条件はエコシステム貢献者への先行者利益が考慮されていると言えます。

PolkaFantasyの概要

PolkaFantasyは日本のアニメなどの総称である2次元文化に特化した世界初のNFTクロスチェーンマーケットプレイスプラットフォームであると共に、Play-to-earn(P2E)システムを搭載したブロックチェーンゲームです。このゲームが考案された背景には日本の才能あるキャラクタークリエーターやアーティストの存在が大きな影響を与えています。

PolkaFantasyの人事を見てみるとこれがよくわかるでしょう。2021年8月には戦略アドバイザーとして、米スクエア・エニックスの元COOである岡田大士郎氏が就任しました。

さらに2021年9月にはゲームアドバイザーとゲームカルチャー協会代表理事で「遊戯王オフィシャルカードゲーム」で世界ランキング1位を3回獲得した松岡雅幸氏が就任しています。

その後、アニメアドバイザーとして元テレビ東京のアニメ事業プロデューサーを務めた岩田圭介氏が着任するなど、各界隈から日本の素晴らしいコンテンツをリードする有力なアドバイザーを集結させていることでも話題となりました。

GameFiの可能性

PolkaFantasyの大きな特徴として挙げられるのはNFTのGameFiやゲームプレイで稼ぐPlay-to-Earn(P2E)の仕組みを導入した点です。またそれに合わせて独自のエコシステムを搭載した、ゲーム内とリアルワールドの金融をつなぐプラットフォームを提供することを目指していることでも注目を集めました。

このP2Eは2018年の秋にdouble jump.tokyo株式会社が日本国内でローンチしたマイクリプトヒーローズ(My Crypto Heroes)が先行してきた分野となっています。2021年以降にはアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)が世界的な流行を見せ、生活費を稼ぐことができるとしてフィリピンなどの新興国を中心に大きな人気を博しました。

マイクリプトヒーローズやアクシー・インフィニティはいずれも、運営に関する投票権として使用可能な独自のガバナンストークンを発行しています。そしてゲームのエコシステムに貢献したインセンティブとして入手することも可能になっています。

PolkaFantasyは独自のユーティリティトークンとして「$XP」を発行しているため、すでにイーサリアム基盤で最大手と言われている分散型取引所のUniSwapで取引が可能です。

ゲームと分散型金融の概念を合わせたGameFiは機関投資家達からも大きな関心を寄せています。

2021年8月には暗号資産取引所OKExが、GameFiプロジェクトに投資する1,000万ドル規模のファンドを立ち上げると発表しました。その翌月にはHuobi GroupのHuobi VenturesがGameFiプロジェクトに初期投資するため、1,000万ドル規模のファンドを立ち上げることを発表しています。

このエコシステムについてPolkaFantasyの運営側は「他のユーザーと対戦したり、交流したりすることでトークンを稼ぐことができる。またNFTを所有することが日常生活の一部になることを目標に、パートナー企業とともに強力なエコシステム構築に力を注いでいきたい。」と述べており、将来性の高さを示しました。

また今後の展望として、複数のチェーンを用いることでNFTをステーキングした取引を可能にするとしているのも大きな特徴です。これはクロスチェーン技術と呼ばれ、この導入によりポルカドットなど、複数のブロックチェーンでNFT取引が簡単にできるようになることが予想されています。この導入と共に対応するブロックチェーンは順次拡大予定であることもすでに発表が行われています。

NFTセールは好調の出だし

PolkaFantasyは2021年8月30日に実施したNFTのプレセールスにて総売り上げ431万ドル相当を記録しました。

その中でも特に高額入札が相次いだのはゲーム内での収益を強化できる最高レアリティのレジェンダリのカードとなっています。

$XPトークンはどこに使うのか

2021年9月10日には、イーサリアム基盤の最大手分散型取引所UniSwapがV2にて、ユーティリティトークンの「XP」が上場しています。初日の取引量50億円相当を記録し、初日の高値は一時100倍近くの4.97ドルに達するまでになりました。

$XPトークンの用途としては以下が挙げられています。

  • ゲーム内通貨としての利用
  • キャラクターや武器など、NFTアイテムの取引
  • ゲーム内での収益性強化
  • NFTのレベルアップ
  • ディスカウント
  • $XP保有者のプレセール優先利用

さらにNFTをステーキングすることにより、プラットフォーム上でNFTのデジタルアイテムや$XPトークンを獲得できるようになるとしています。

ランド保有のメリットとは

PolkaFantasyのファンタジー・ランドには、全5種類のレアリティが定められています。

【レア度:低】コモン(Common)<レア(Rare)<エピック(Epic)<レジェンダリー(Legendary)<ミシカル(Mythical)【レア度:高】

となっていますが、レア度最高となっているミシカルの販売はありません。

ランド保有者は自身のゲームキャラクターをランドの補正効果を利用することによりステータス強化できるだけでなく、他のプレイヤーとのバトルで勝利すると$XPトークンの入手ができるようになるなど、ランドオーナーとしての恩恵を享受することが可能になります。

キャラクターを未所持でランドのみを保有する場合には、ランドを他のプレイヤーに貸し出すことで$XPを入手することができる仕組みもあるということです。

ランド・タイルの概念

PolkaFantasyのランドには、ランドの広さを示すタイルの概念が以下のように存在しています。

  • スタンダード:1マス
  • Sランク:2×2マス(計4マス)
  • SSランク:3×3マス(計9マス)

上位のタイルになればなるほど、ランドの上の建造物開発や、ファーミングエリア拡大が可能になり、ボーナスとして特別なチャンスも設けられるのです。また複数のタイルを1つにNFT化することで、さまざまなボーナス効果を獲得することができます。

このタイルの購入方法は$XPの保有数に応じて決められています。

ランドセールの詳細

今回のランドセールでは、セール開始10分以内の購入者限定で特別版NFTがもらえる「早期特典(フルコンボ)」が用意されています。特に今回のセールで提携したTreasurelandはバイナンス・スマートチェーン(BSC)基盤で最大のNFT市場として知られています。またイーサリアムのトランザクション手数料のかからない、マルチチェーンのNFT発行・取引プラットフォームであることから注目度が高まっているのです。

イーサリアムチェーンはDeFiやNFTで需要が殺到したことにより、ガス代の高騰がボトルネックとなっているため、安価な手数料と高速なトランザクションは大きな魅力となることが予想できます。

さらにこのランドセールの開催からエコシステムのさらなる拡大とGameFi分野で継続的な収益性をもたらすPolkaFantasyは、2022年2月にローンチ予定のゲームだけでなく、第2弾・第3弾のゲームリリースも計画とのことです。

今回のランドセールは、PolkaFantasyの世界だけで有効なものではなく、将来リリースされるゲームでも使用が可能になることも大きな特徴となる可能性が十分に考えられます。これまでにない新体験をもたらすNFTゲーム・PolkaFantasyの世界に興味が湧いた方は、ぜひ情報を追ってみて下さい。