COLUMN(コラム)

ダップス(Dapps)とは

最近注目を集めているものの中にダップス(Dapps)があります。ダップスとはDecentralized Applicationsの略で、分散型アプリケーションや非中央集権型アプリケーションなどと訳されています。

今回はダップスと仮想通貨の関係についてまとめます。

 

ダップス(Dapps)とは

ダップスとはブロックチェーンを使っているアプリケーションです。分散型という意味には運営によって管理されていないという意味も含まれていますが、20197月現在では運営が管理しているアプリの中にもダップスを名乗っているものも少なくありません。

ダップス(Dapps)と仮想通貨の関係

ブロックチェーンを使う時に懸念材料となるのは、ブロックチェーンを開発するかどうかです。ブロックチェーンとはデータの収納しているブロックとブロック同士を連結するチェーンだけで構成されています。

しかし細部まで見ていくと、ひとつひとつのブロックチェーンにはさまざまな特徴の違いが存在します。このためブロックチェーンを初期から開発することは難しく、また多くの企業・組織が開発している分野であるため競争も激しいです。

そこでブロックチェーンを開発するのではなく、既存のブロックチェーンの中から最も適したものを利用するというのが近年よく見られる流れとなっています。そこで候補に挙がるのが仮想通貨に使われているブロックチェーンです。

中にはダップスで利用しやすいブロックチェーンを売りにしている仮想通貨も存在します。

 

ダップス(Dapps)によるメリット&デメリット

ダップス(Dapps)に利用されることによる仮想通貨のメリット

ダップス内で料金を必要とする場合、ブロックチェーンを使用している仮想通貨あるいはそれに準じた銘柄を利用することになります。

例えばイーサリアムのブロックチェーンを使用しているダップスであれば、アプリ内でもイーサリアムあるいはイーサリアムの10分の1などの割合となっている銘柄をアプリ内通貨と利用するという意味です。

アプリの利用者が増えれば、仮想通貨の利用者増加も見込めます。

ダップス(Dapps)に利用されることによる仮想通貨のデメリット

ダップスはブロックチェーンを利用するため、ダップス内で使用しているアプリ内通貨のトランザクションもブロックチェーンを利用することになります。

そのため処理すべきトランザクション量が増加し、他の取引・送金などに悪影響を及ぼす危険性があります。

 

ダップス(Dapps)に利用できる仮想通貨

ダップスに関する情報サイトであるステートオブザダップス(State of the DApps)では、利用している仮想通貨毎にダップスの順位をつけています。

このランキングによるとダップスに利用されている仮想通貨は、以下の7銘柄です:

・イーサリアム

・イオス(EOS)

・スチーム(Steem)

・POA

・エックスダイ(xDai)

・ルーム(Loom)

・ゴーチェーン(GoChain/Go)

20197月現在、利用されている仮想通貨の順位もイーサリアム・イオス・スチーム・POA・エックスダイ・ルーム・ゴーチェーンの順番になっています。

しかし現在開発を進めている仮想通貨の中にもダップス利用を視野に入れているものがあるため、将来的に順位が変わる可能性も少なくありません。

ダップス(Dapps)の種類

ダップスにはゲーム・ギャンブル・ソーシャル・金融など数多くの種類があります。この中でも注目を集めているのがゲームです。

20197月現在、スマートフォン用のアプリゲームが数多く存在します。無料で出来るものも多いですが、課金することで有利になったり成長が早くなったりするゲームも少なくありません。

ダップスゲームでも他のアプリゲームと同様に課金の仕組みをつくることができます。利用者が増えればゲームだけではなくブロックチェーンを利用している仮想通貨も普及することになるでしょう。

仮想通貨と直接関わるダップスも多く存在します。アイディーイーエックス(IDEX)やバンコール(Bancor)といった分散型取引所にアクセスできるアプリや仮想通貨用のウォレットなどが既に公開されているダップスです。

この他にも毎日の運動量を管理し運動しただけ仮想通貨を貰えるアプリなども存在します。

 

運営終了したダップス(Dapps)

数多くのダップスが存在する反面、運営終了を発表したダップスも出てきています。

最近ではソーシャルネットワークシステムであるライン(LINE)のブロックチェーンを使ったダップスのウィズボール(wizball)が、20199月で開発終了することをツイッターで発表しました。

今後も利用者が少ないものや親会社の意向などにより中止を余儀なくされたものは運営が終了していくかもしれません。

 

まとめ

ダップスは仮想通貨の新しい一面です。仮想通貨を知らないや馴染みが無い人にもアピールできるきっかけになるかもしれません。

しかしダップスも万能というわけではありません。運営終了する危険性も存在します。ダップスに過度な期待をかけ過ぎないようにしましょう。

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