4月20日、アメリカの大手暗号資産取引所コインベースはNFT電子市場のベータ版をローンチしたことを明らかにしました。
このプラットフォームは誰でも閲覧は可能になっているものの、売買できるユーザーは限定されているのが特徴です。以前行われた発表にもあった通り、現時点でサポートしているのはイーサリアムブロックチェーンのNFTのみになっています。しかしこれからベータ版の試験運用の数を重ね、誰でもできる売買システムの確立や他ブロックチェーンのサポートも行なっていきたいとの考えです。
電子市場の名称はコインベースNFTに決定したことも今回明らかになりました。最初にコインベースが独自のNFT電子市場を発表したのは昨年10月です。すぐその後1月には決済大手となるマスターカードとコインベースNFTが提携を交わしたことも明らかにし話題となりました。
この10月の発表以降、コインベースは開発を公にしており、NFTコミュニティからフィードバックも受けながら電子市場の構築を継続しています。その中でもユーザーはただNFTを売買するだけでなく、良いNFTを発見した上でコミュニティを発見したり、お互いがつながれたりできる方法を求めていることを知ったと説明しています。
コインベースNFTではユーザー間の取引をただ可能にするだけでなく、他のユーザーをフォローしたり、コメントをやりとりしたりできるような場にしていきたいとの考えです。記者会見でコインベースの幹部は以下のようにコメントしています。
クリエイターとコレクター、またコレクター同士が関わりを持てるという点が我々の戦略の重要なポイントだ。
またベータ版では売買とコメント投稿といった機能が利用可能になっています。
このコインベースNFTの利用には本人確認が必須となっており、ベータ版を利用できるユーザーは「早期アクセス用順番待ちリスト」から選ばれる仕組みです。現在、電子市場の売買にはコインベースウォレットのようなセルフカストディ型のウォレットも必要になってくるとの見解も明らかにしています。