ブロックチェーン

ブロックチェーンにおけるセカンドレイヤー(レイヤー2)とは?

どうも!こんにちは!

クリプトマッスルです!

今回は、「セカンドレイヤー(レイヤー2)」についてメリット&デメリット、事例などを踏まえながら分かりやすく説明していきたいと思います!

 

セカンドレイヤー(レイヤー2)とは?

セカンドレイヤーとは、ブロックチェーン上(レイヤー1)に記載されないオフチェーンのことをいいます。

例えば、ビットコインのブロックチェーンでは一つのブロック生成に約10分かかり、一ブロックあたりの容量も決まっているため、取引量が多くなると送金に時間がかかるスケーラビリティ(拡張性)の問題や全ての取引をブロックチェーン上に記録するのでマイニング手数料が掛かり、少額決済には不向きという弱点もありました。

これらの課題を解決するために開発されたのが、レイヤー1であるブロックチェーンとは異なるレイヤー2に置かれたオフチェーンで取引を実行するという方法、つまりセカンドレイヤーになります。

 

セカンドレイヤーのメリット&デメリット

メリット

  1. クロスチェーンの実現
  2. メインチェーンの負担軽減

以上が主なセカンドレイヤーのメリットになります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

❶クロスチェーンの実現

クロスチェーンとは、ビットコインとライトコインなどの種類の違った仮想通貨を仲介なしで直接交換することを可能にするといったものになります。

分散型取引所(DEX)などはアトミックスワップを利用して、クロスチェーンさせることで、中央集権所のない取引所を実現させようとしています。

仮想通貨のアトミックスワップ(Atomic swap)とは何か?

将来的に、共通のスマートコントラクトによって全てのブロックチェーン上で動くプログラムを書けるようになることなどが期待されています。

❷メインチェーンの負担軽減

ブロックチェーンはトランザクションを承認するのにマイニングを行う必要があり、手数料・時間が多くかかります。

しかし、取引をオフチェーンで行うことによってブロックチェーンに書き込むことをしなくてよくなります。

そうすることでブロック容量を気にしなくてよく、手数料も関係なくなるので、スケーラビリティ問題が解決できメインチェーンの負担軽減に繋がるということです。

デメリット

  1. セキュリティ面の低下
  2. 取引のブラックボックス化

以上が主なセカンドレイヤーのデメリットになります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

❶セキュリティ面の低下

セカンドレイヤーは一時的にブロックチェーンから切り離されたところでネットワークを形成するために、その移動の過程において攻撃を受けやすくなります。

ブロックチェーンは、不便かつスピード感が遅いので、オフラインで通貨が保管できたり、マイニングが安定したりするなど、そのセキュリティ面は非常に高いものとなっています。

しかし、セカンドレイヤーはそれと比べて、手軽さを追求しており、ブロックチェーンのように取引記録が共有されるわけではないので、セキュリティ面ではブロックチェーンに比べて劣ります。

❷マイナーからの反感

メインチェーンでの取引の数が減少することで、送信者からの追加の手数料が減少し、マイナーにとってはマイニングで得られる報酬が減ることになります。

現状、多くの仮想通貨のネットワークの支配力は大手のマイニングプールが持っています。したがって、セカンドレイヤーを導入を検討する際、そうしたマイニングプールが反発し、ハードフォークを起こしたり、分散してしまう可能性があります。

 

セカンドレイヤーの事例

メリットの項目でも述べたメインチェーンを助けるようなセカンドレイヤーの事例をいくつか紹介したいと思います。

ライトニングネットワーク(Lightning Network)

ライトニングネットワーク(Lightning Network)とは、オフチェーン(ブロックチェーンを使わない取引)を使って複数人の間で取引をしようという、ビットコインに最適化されたセカンドレイヤーです。

個々がウォレットをオンラインに接続してチャネルを開設し、ハブを介してビットコインをオフチェーンにて取引することで、手数料を安くして、処理速度の改善を行おうというのが目的です。

そうなることでスケーラビリティが解決するとともにマイクロペイメントが可能にもなります。

ライデンネットワーク(Raiden Network)

ビットコインに最適化されたセカンドレイヤーがライトニングネットワークであるのに対して、イーサリアムに最適化したものがライデンネットワーク(Raiden Network)です。

ライデンネットワークも、イーサリアムのスケーラビリティ問題解決の可能性を持ったもので基本的構造はライトニングネットワークと同じですが、特徴として、RDNという独自トークンを発行し、ICOを行なったということと、Balance Proof(バランスプルーフ)という仕組みを用いている点にあります。

これはオンチェーン上でデポジットしたトークン(通貨)を用いてやり取りをしようというものです。

 

マッスルまとめ

今回は、セカンドレイヤー(レイヤー2)について説明しました。

前回の記事で取り上げたアトミックスワップとも密接に関係してくるため、今後の仮想通貨に関する技術において、非常に重要になってくることは間違いないでしょう。

ブロックチェーンとの位置関係をしっかりと理解して今後の仮想通貨ライフに役立ててください。