ブロックチェーン

Gap:初のNFTコレクションを発表

1月12日、アパレル大手のGapは同社初のNFTコレクションをローンチすることが明らかになりました。

デジタル上のエコシステムにいる既存の顧客と新しい顧客に象徴的なプロダクトを提供することが今回のローンチの狙いです。NFTの発行には暗号資産テゾスのブロックチェーンを採用しています。

Gapは1969年に創設されたアパレル企業です。本社は米国で、Gapの他にも複数のブランドを運営し、その中にはBanana RepublicOld NavyAthletaといった有名ブランドが数多く存在しています。現在、Gapが世界に展開している店舗の数は3,500店にもなり、2020年度の売上高は138億ドルを記録しました。

今回発表されたNFTでコラボレーションするのは、ツイートのキャラクターFrank Apeを生み出したアーティストのBrandon Sines氏です。同氏が手がけた作品の価値観は「コミュニティ・クリエイティビティ・自己表現」です。特に楽観性や平等を表現し、これが現代の米国における楽観主義というGapの価値観に通じるとした上で今回のコラボが実現しました。

NFTの種類は4つのレベルに分類されるということも明らかになっています。1つ目は価格が1番安価な「Common」を販売します。販売期間は日本時間の14日2時から16日1時59分で、価格は2XTZ(1,000円相当)であるとの発表がされています。その後も続けて、3つをレベル順に販売するということです。

なおこのNFTコレクションにはゲーミフィケーションの要素を取り入れた点が注目されています。最初の2つのレベルではパーカーのデジタルアートを入手すると、EpicでNFTを購入する機会を獲得することができます。Epicではデジタルアートだけでなく、GapとFrank Apeがコラボした現物のパーカーも付いてくるという仕組みです。

テゾスがなぜ選ばれたのか

今回Gapがテゾスのブロックチェーンを選んだ理由については「地球に対して適切な行動をするためである」と説明しています。テゾスは環境への影響に配慮し、ブロックチェーンはエネルギー消費を最小限に抑える特徴を持つとの見解を示しました。

さらにGapのデジタルやテクノロジー部門の責任者は、今回の発表で以下のようにコメントしています。

顧客と永続的な関係を築くというミッションの1つとして、我々は常に革新的であることを心がけている。地球に優しいブロックチェーン技術が切り開く可能性や、顧客との新しいつながり方が生まれることに期待したい。

今後の計画については今回の販売の後の状況とデジタル業界の動向を伺いながら進めていく考えです。その上で今後も新しいデジタル体験の計画は行なっていくとの意思も示しています。