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6月14日、オックスフォード大学の教授たちは、世界で初めてのブロックチェーン大学「Woolf大学」のEUにおける全面的な学位授与権を求めていることが分かりました。
世界初のブロックチェーン大学
すでに教育分野でのブロックチェーン技術の活用は実施されており、マサチューセッツ工科大学は一部の卒業生にはブロックチェーンを用いた学位の授与がされています。
また、マルタ政府は中等教育以降の学習歴をブロックチェーン上で管理する計画を発表しています。
しかし、トークンやスマートコントラクト、ブロックチェーン技術を大学の運営に利用するという点で、「最初のブロックチェーン大学」だとしています。
Woolf計画の背後にいる教授チームによると、ブロックチェーン技術とスマートコントラクトは高度な教育の伝統的な構造を民主化するのに役立つとしています。
その提案された「ブロックチェーン大学」というのは、オックスブリッジの伝統的なコースと大学の構造を採用し、個々のチュートリアル主導のモジュールにも焦点を当てており、オンラインとオフラインのいずれにおいても学生が利用できるようになる予定です。
Woolf大学
Woolf大学のホワイトペーパーによると、ブロックチェーンを使った大学は、非常に高い授業料、面倒な官僚制や運営コストなど、現在世界中の大学が抱えている多くの問題に取り組むことができるとしています。
さらに、ブロックチェーンは、学生の出席、単位、学術論文の提出を自動化するスマートコントラクトによって、学生が学問記録を改ざんするのを防ぐのにも機能するともしています。
また、大学の基本的な事務作業もスマートコントラクトを用いて業務委託する予定のため、1つの大学に配属する事務職員は学生1000人に対して1名とし、将来的には事務職員のいない大学を目指すとしています。
教授グループの1人のBroggi氏は、Woolfは現在、EUにおける完全な学位授与権を求めており、以下のように述べています。
「ヨーロッパでの2つの地域で完全なる認定を受ける明確な道筋がある…我々は、規制当局への遵守を徹底し、高度なデータセキュリティを提供するためにブロックチェーンを使用しています。そのため、ヨーロッパにおいてグローバルな教育活動を提供するために認定をされるという自信を持っています。そうすることで、マドラスのWoolfの学生は、ニューヨークにいるWoolf教師と共に、EUでのWoolf学位を取得することになるでしょう。」
授業料
Woolf大学での教育は、学生1名または2名に対して教員が対話するチュートリアル形式で行われる予定です。
チュートリアルはキャンパス内でもオンラインでも可能であり、学生も教員も校舎にいる必要がなく、その回数は既存の大学と同じく、1年間で「週2回のチュートリアルx8週間x3学期」が標準となります。
Woolfの最初の大学になるアンブロース校は、2018年秋に開始する予定で、提案された学費は、チュートリアルごとに$400で、年間19,200ドルになるそうで、オンラインでの場合はチュートリアルが1回150USドルで年間授業料は7,200ドルになります。
大学独自のトークンを発行
完全に事前マイニングされたERC20準拠のWOOLFトークンは、授業管理、大学予算、内部プロジェクトの開発、大学ガバナンスなど、幅広く使用される予定です。
さらに、ビットコインなどと同様に各国の法定通貨と交換することができるそうです。
マッスルまとめ
ブロックチェーンは既に教育分野において大きな影響を与えていますが、高度な教育の構造ではないにせよ、多くの主要国際大学がブロックチェーン、スマートコントラクト、仮想通貨関連のコースを提供しています。
上記で述べたものに加えて、ケンブリッジ大学などの機関では、仮想通貨の金融分野への実質的な研究が行われており、スイスの大学ルツェルンでは、ビットコインでの授業料への支払いを受け付けています。
これからも、教育分野でのブロックチェーン技術やスマートコントラクトの活用が期待されると同時に、雇用が減ってしまうのは個人的に少し寂しい気持ちになります。
今後もブロックチェーン技術がどういった分野で活用されるか楽しみです。
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