COLUMN(コラム)

仮想通貨以外でのブロックチェーンの使用方法

ブロックチェーンはビットコインのために生まれました。そして現在ではビットコイン以外の数多くの仮想通貨に使われています。

しかしブロックチェーンの活用方法は仮想通貨だけではありません。金融とか馴染みの薄い分野でも使用方法が検討されています。

今回は仮想通貨以外でのブロックチェーンの活用方法についてまとめます。

仮想通貨以外でのブロックチェーンの活用方法

研究分野での利用

ブロックチェーンの活用方法として検討されているもののひとつに研究分野があります。

実験結果などをブロックチェーンで記録させるわけです。

元々研究分野において実験結果などの数値は非常に価値が高く、同時にわずかな数字の変化が大きな影響を与えかねません。そこで改ざんの難しいブロックチェーンによって管理しようという流れが生まれています。

実際に研究分野でブロックチェーンが使われている例としては、金融システムや移民労働者の送金などがあります。仮想通貨とも関連の深い分野です。

物流

物流に関してもブロックチェーンの有用性が見込まれています。物流においてのブロックチェーンの有効性は、数字の管理に加えて他組織との情報交換にもあります。

物流はひとつの企業だけで終止するわけではありません。生産者や小売業者などとの繋がりがあって始めて成り立つものです。数字の管理もひとつの組織の中だけに収まりません。他の組織との共有も重要です。

医療

物流の項目で紹介した他組織との情報交換の適した例のひとつが医療です。通常人が体に不調を感じると掛かりつけの病院に診察に行きます。これは顔馴染みということも理由のひとつとしてありますが、カルテが保存されているということも大きな理由です。

薬の中には他の薬と併用すると本来の効果を示さないというものも少なくありません。このような服用履歴はカルテに記録されています。またこれまでに大病を患った、あるいは手術したなどという記録を証明するするのもカルテの役割です。

しかし旅先などで病気を発症したした場合は、かかりつけの病院に通うことが出来ません。そのような状況になった時にブロックチェーン上でカルテを管理する仕組みづくりが行われています。

所有権と鑑定

所有権は、研究分野や物流のように目まぐるしくデータが上積みされていくわけではありません。ブロックチェーンの持つ改ざんされにくいという性質を重要視した上で取り入れられたものです。

具体的な実用例としては宝飾品があります。世界的大手のIT企業であるIBMが宝石業界でのブロックチェーンによる追跡および認証システムの開発を行っています。

ダイヤモンドなどの宝石は小さい割に単価が高いという特徴があります。加えてそのような宝石の原石は発展途上国が産出国になっていることが多いです。

このため一部の企業が劣悪な労働環境で原石を発掘させていたり、原石がテロリストなどの資金供給源になっていたりという問題点が浮上してきました。

ブロックチェーンによる追跡や認証を行うことで、このような労働環境・資金の流れを明らかにできるという期待があります。

また宝飾品は高価であるためにイミテーション(模造品)も少なくありません。また最近ではイミテーションではないものの、人の手によって生み出された人工ダイヤモンドも普及しつつあります。

天然の宝石なのか人工の宝石なのかをはっきりさせる上でもブロックチェーンに期待されている役割は大きいです。

また宝飾品以外では、ゲーム分野での所有権明確化のためにブロックチェーンを採用する企業が出てきています。近年のゲームは1人で遊ぶものだけではなく、多人数で同時に遊ぶものも数多く存在します。アイテムや装備品を見ず知らずの人と交換したり取引したりするシステムを搭載しているゲームも多いです。

しかしこのようなゲームでも、データを不正に偽造したのではないかと思われるアイテムが氾濫しています。そこでアイテムデータをブロックチェーンで管理し、正当なアイテムかどうかの証明しようというわけです。

著作権

インターネットの発達により、著作権の管理が難しくなっています。自分の書いた文章・描いたイラスト・生み出した音楽・撮った写真が無断で使用され、場合によっては他人名義に摩り替えられるというケースも見られます。

そこでブロックチェーンを使い、誰が著作権保有者なのかをはっきりさせようという試みです。

日本では既に経済産業省が動き出し、コンテンツビジネスに関する検討会を始めています。またカメラやフィルムメーカーとして知られるコダック(Kodak)も仮想通貨コダックコイン(KODAKCoin)と画像の権利を管理するプラットフォームコダックワン(KODAKOne)の開発に着手している状態です。

 

まとめ

さまざまな分野で応用を期待されているブロックチェーンですが、まだ普及しているとはいえません。主な理由はブロックチェーンの開発自体がまだ途上であること、ブロックチェーンが本当に有効なのか見極めガ出来ていないことの2点があります。

今後本当にブロックチェーンが普及するかどうかは、客観的に有効であることを証明する必要があるでしょう。

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