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MCH:Oasys活用の独自ブロックチェーン「MCH-verse」の展開を発表

今月8日、国産ブロックチェーンゲーム『My Crypto Heroes』を運営する株式会社MCHはゲーム特化のブロックチェーンプロジェクト「Oasys(オアシス)」を活⽤した独⾃ブロックチェーンである「MCH-verse」を展開すると発表しました。

また同社はOasysのInitial Validatorとして参画予定であることも公表しています。業界⼤⼿のゲーム会社やWeb3.0テクノロジー企業も今後このInitial Validatorに参画するということです。

Oasysは今月7日にローンチされたEVMプロトコルで、レイヤー1(第1層)とレイヤー2(第2層)技術を組み合わせた独⾃の「Oasysアーキテクチャ」を採用しています。

この大きな特徴としては高速なトランザクション、及びガス代が発生しない点が挙げられており、ゲーマーにより快適なユーザー体験を提供することを目指しています。ここで用いられているコンセンサスアルゴリズムはPoSで、環境にも配慮し設計されているという点も魅力的です。

同プロジェクト設立者にはdouble jump.tokyo代表取締役の上野博信氏、自律分散型ゲームコミュニティ組織Yield Guild Games(YGG)の共同設立者Gabby Dizon氏などの著名人達が名を連ねています。

MCH-verse

上記でも述べたようにMCH-verseとはOasysのレイヤー2構築とされる『My Crypto Heroes』の独⾃ブロックチェーンです。ここでかかるガス代は全てMCH社負担になるため、ユーザーはガス代無料で利用可能になります。さらにOasysアーキテクチャの採⽤によりトランザクションは即時承認されるということも明らかになりました。

また全てブロックチェーン上でこれまでデータベースで管理されていたゲーム内資産などの情報も参照可能となります。MCH-verseにはMy Crypto SagaBRAVE FRONTIER HEROESが現時点で参画を表明している状況です。

今後について同社は「『マイクリ』含めた全ブロックチェーンゲームユーザーには⾼速かつトランザクション⼿数料無料のユーザー体験を提供したい。そして事業者にはブロックチェーン活⽤ゲームで使える決済やNFTのマルチチェーン対応をはじめ、他ブロックチェーンゲームとの連携を容易にするように努めていく。」とコメントしました。

今後のゲーム動向はいかに

近年、同ゲームはエコシステム拡大に向けた取り組みを積極的に実施しています。

2021年12月には株式会社ForNとはマイクリの新たなエコシステム「My Crypto Heroes -Rays Mining-」の展開に際し、パートナーシップを締結したことを発表しました。

さらに翌年1月には、暗号資産イーサリアムのスケーリングソリューションを提供するポリゴン及びPolygon Studiosとの戦略的パートナーシップ締結を発表しています。

この株式会社ForNとのパートナーシップで登場した「My Crypto Heroes -Rays Mining-」とは、高額なETHを用意せずとも新規ユーザーがマイクリをプレイできるようにする仕組みのことを意味しています。「MCHコイン」のほかにもNFT「MCH Soul」や「RAYS」というトークンを新導入しました。

また同日、マイクリはグローバルな暗号資産取引所MEXC Globalと戦略的パートナーシップを締結し、MCHC及びRAYSトークンを同取引所に上場させることを発表しました。