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ICO(イニシャル・コイン・オファリング)とは?を分かりやすく説明

どうも!こんにちは!

クリプトマッスルです!

仮想通貨の業界に入ってほぼ全ての人が聞いたことあるであろう「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」という言葉があります。

今日はそんなICOを初心者の人でも分かるように説明したいと思います。

 

ICO(イニシャル・コイン・オファリング)とは

Initial coin offeringICO、イニシャル・コイン・オファリング)とは、コイン(デジタルトークン・暗号通貨)の発行による資金調達クラウドファンディングである。

(引用元:ウィキペディア

  • Initial…初期の、最初の
  • Coin…コイン、通貨
  • Offering…売り出し、募集

とICOとは上記のように日本語で直訳することができます。

もう詳しく言うと事業を立ち上げたい会社が事業資金を集めるために新たなトークンを発行して、お金を集める資金調達方法のことになります。

ICOの仕組みとしては、企業が新たに発行するトークンを個人に購入してもらうことにより資金を調達するというものになります。

このICOですが、基本的に以下の2つの期間で行われます。

  • プレセール
  • クラウドセール

投資をしたい方はトークンを購入するためには、この2つのどちらかの期間で参加して購入する必要があります。

プレセール

プレセールはクラウドセールの前に行われるもので、クラウドセールよりも早くトークンを入手することができます。

また、クラウドセールより安くトークンを入手できるというメリットがあります。

しかし、その事業が実際に成功するかどうかといったような情報が少ない時点での見極めが必要になり、リスクは高くなります。

クラウドセール

クラウドセールはプレセールの後に行われるもので大半の投資家はこの期間から参加します。

ですのでクラウドセールはICOのメインのセール期間と言えます。

この時点では、プレセール時よりも事業に関する情報も増えており、見極めがしやすくなっているのでハードルは下がりますが、プレセール時よりもトークンの価格は高くなります。

 

ICOとIPOの違い

ICOとIPOは非常に似ている言葉ですが、IPOは新規公開株のことになります。

大まかな仕組みとしてはICOとIPOは似ていますが、ICOとIPOの違いとして、次のような2点の大きな違いが存在します。

金融商品の違い。

  • ICOはトークンが対象
  • IPOはが対象

②監査がない

  • IPOは、野村證券などの証券会社が中間業者として株を売り出し、監査がある。
  • ICOは証券会社のような中間業者が存在しないので、どんな人でもICOでトークンによる資金調達が可能。

補足として以下の2点があります。

  • 現在、ホワイトペーパーと呼ばれる、IPOでいう目論見書なるものがあり、会社のロードマップや技術説明書が記載された書類の基準も一定水準が存在します。
  • 株式と違い、仮想通貨はあくまでも寄付という概念が強く、必ずしもプロジェクトが上場を果たす保証がないという点や価値の上昇が見込めるかどうかについては、IPOよりも投機的視点が必要になります。

 

ICOのメリット&デメリット

ICOする側のメリット&デメリット

メリット

  • 短期間での資金調達の可能性がある
  • 初期投資が少ない
  • 資金調達による返済がない
  • 証券会社のような中間業者がいない
  • オンラインで世界中から資金調達が可能

ICOを通じて企業が独自に発行したトークンを、インターネットを通して不特定多数の投資家に直接販売することで、従来の資金調達よりも多くの額を短期間で効率的に調達することができます。

また、自社のプロジェクトやサービスに将来性があれば、知名度に関係なく資金調達を達成することができる可能性があります。

デメリット

  • ICOを成功させるのは簡単ではない

以下のような条件が必要になってきます:

  1. 仮想通貨の取引所からの認可
  2. 資金を集めれるだけの魅力的なプロジェクト内容が必要
  3. 人気の出そうなトークンの打ち出し

【2018】死んだICO(仮想通貨プロジェクト)は既に1,000件を超す!?

  • 正規業者や中央監督者が不在の為、責任の所在が曖昧
  • 失敗時の投資家への被害が生じる

ICOには信用リスクの増大や、上場準備や実装に関わる業者にライセンスなどが必要ないため、知らないうちに詐欺に関わってしまっているということもあり得ます。

ICOされる側のメリット&デメリット

メリット

  • 少額から世界中のプロジェクトに投資が可能
  • 発行されたトークンを通貨として使用できる
  • 将来的にトークンの価値が上がればキャピタルゲインを得れる
  • プロジェクトによっては株主優待的な報酬サービスを受けれる

デメリット

  • プロジェクトが失敗すると投資資産を失う可能性がある
  • ICO自体が詐欺で投資資金を持ち逃げされる可能性がある
  • システムエラーによる取引やプロジェクトの中断
  • トークンに価値が付かない可能性がある

ICOは規制やガバナンスの問題、そもそも世の中には数多く詐欺的なスキャムICOが数多くあり、しかもそれを見抜くのはなかなか難しい現状にあります。

このような重要な課題が数多くあり、投資対象としても、不明確な点が多く、広く投資対象として受け入れられるようになるには透明性の向上や投資家保護の仕組みなどまだまだ改善点が必要になります。

ICOは詐欺が81%。米国とカナダが詐欺一掃に向けて捜査開始

 

マッスルまとめ

今回は、初心者の方にもできるだけ分かりやすいようにICOとは?ということについて書かせていただきました。

このように中間業者を通さず比較的手軽に行える資金調達の方法としては画期的なICOですが、規制当局の対応、ガバナンスの問題、詐欺ICOなどまだ多くの課題を残します。

しかし、その一方でICOは特にプレセールでは安く買うことができ、そのトークンの価値が上がれば多大なキャピタルゲインを生み出すこともあり、大きな投資機会であることもまた事実です。

投資に関しては自己責任になりますので、しっかりとホワイトペーパーなど事前に情報を調べるなどしてからICOを行いましょう。