イーサリアム(ETH)のコア開発者が、長い間待ち望まれていた「コンスタンチノープル」と呼ばれるハードフォークを第708万ブロックで実施することを、今月12月6日に開かれた開発者会議で合意したことが明らかになりました。
ハードフォークに関しては以前の記事をご覧ください!
開発者会議の動画は以下になりますので是非ご覧ください。
Constantinople(コンスタンチノープル)とは
今度実施されるハードフォーク「コンスタンチノープル」は、コンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からエネルギー効率の良いプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へスムーズに移行するため、5つの異なるイーサリアム改善案(EIP)を採用しています。
そして、一度アップグレードが実施されると、システム全体のノードが同時にアップデートされることになるので、このアップグレードは、イーサリアムブロックチェーンを根本的に変えるものになるとされています。
イーサリアムのハードフォーク
イーサリアムはブロックチェーンをベースにしたネットワークで、ビットコインのような通貨の取引記録だけでなく、より複雑な契約(スマートコントラクト)等も記録できます。
スマートコントラクトに関しては以前の記事をご覧ください!
イーサリアムは2015年のリリース以来、ネットワークの改良アップデートに関するロードマップを公開しており、今回延期が決定された「コンスタンチノープル」は、その第3段階の一部となります。
イーサリアムの改良アップデートに関するロードマップは以下のの4段階です。
- Frontier(フロンティア)
- Homestead(ホームステッド)
- Metropolis(メトロポリス)「前半:Byzantium(ビザンティウム)・後半:Constantinople(コンスタンチノープル)」
- Serenity(セレニティ)
現在(2018年12月)、第1段階の「Frontier(フロンティア)」と第2段階の「Homestead(ホームステッド)」は既に完了しており、残るは第3段階の「Metropolis(メトロポリス)」と第4段階の「Serenity(セレニティ)」となっています。
第3段階のうち、前半にあたる「Byzantium(ビザンティウム)」は2017年10月に完了済みで、「Constantinople(コンスタンチノープル)」は第3段階の後半を構成する予定でした。
元々は11月に行うと予定されていたハードフォークだが、イーサリアム開発者は、10月に実施したテストネット「Ropsten」でのハードフォークの試験運用中に「合意形成に関わる問題」が起きたことにより、19年1月下旬まで「コンスタンチノープル」の実施を延期することを決定しました。
「合意形成に関わる問題」とは、「コンスタンチノープル」実装のための条件である4,230,000個目のブロックを目前にした4,229,999個目のブロックで動作が止まり、取引などの記録が出来なくなるなどのトラブルが発生したとしています。
イーサスキャンのデータによると、現時点でのETHのブロックタイムは14.3秒になります。
つまり、ハードフォーク実施までの残りのブロック数は約23万4431個ということになります。
これらを逆算していくと、「コンスタンチノープル」がアップグレードされるのは、大体来年2019年1月14日前後になる可能性があります。
今後も、引き続き注目が欠かせません。
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