どうも!こんにちは!
クリプトマッスルです!
今日は、気がついたらブロックチェーン関連の会社のようになっているSBIホールディングスについて実際にどういった事業を行なっているのか?というのを詳しく見ていきたいと思います。
コンテンツ
- SBIホールディングスとは?
- ブロックチェーン関連への取り組み
- ブロックチェーン技術等を活用した国内外為替一元化検討に関するコンソーシアムの発足(2016/8/19)
- SBIホールディングス、SBI BITS、NECの3社共同で、ブロックチェーン技術を活用した顧客確認(KYC)業務の実証実験を開始(2017/9/14)
- ブロックチェーン関連技術を活用した新たな決済用プラットフォームの開発(2017/9/28)
- AIおよびブロックチェーン分野を主な投資対象としたベンチャーキャピタルファンド「SBI AI&Blockchainファンド」の設立(2018/1/17)
- 地域通貨「UC台場コイン(仮称)」の実証実験(2018/3/6)
- 韓国Coinone Transfer社でのxCurrentの採用(2018/5/9)
- マッスル的見解
SBIホールディングスとは?
そもそもどんな会社かという人のために簡単に説明しておきます。
SBI証券や住信SBIネット銀行、SBI損保など、金融商品や関連するサービス・情報の提供等を行う「金融サービス事業」のほか、国内外のIT、バイオ、環境・エネルギー及び金融関連のベンチャー企業などへの投資や資産運用に関連するサービスの提供等を行う「アセットマネジメント事業」、医薬品・健康食品・化粧品等におけるグローバルな展開を行う「バイオ関連事業」を主要事業と位置づけ、事業を展開しています。
(引用元:公式HP)
SBIホールディングスと聞くとどうしても金融・証券のイメージが最初に来ますが、このように金融関連の事業を皮切りに、その他にも手広く様々な事業を行なっている会社です。
ブロックチェーン関連への取り組み
そんなSBIホールディングスがここ最近、もはやブロックチェーン関連の企業のようになっているというのです。
代表取締役社長である北尾吉孝氏は、昨年のインフォメーションミーティングにおいて
仮想通貨を健全なものとして育てていく。そのために何をすべきかという視点で事業を拡大しているというのが僕の基本的な考え方である。
と述べおり、非常にこの分野に関して前向きなのが見て取れます。
それでは実際にどんな取り組みを行なっているのか公式HPで発表されているニュースも一緒に見ていきましょう。
(引用元:https://www.businessinsider.jp/post-159519)
これがSBIホールディングスが仮想通貨やブロックチェーン関連で行なっている事業の全体図になります。
内容としては、仮想通貨の取引所の運営、マイニング、ICOのプラットフォーム、仮想通貨デリバティブ市場の創設、仮想通貨ヘッジファンドの運営とこれだけ見てもかなり多岐に渡って行なっているのがわかります。
次に、時系列で発表されたニュースを見ていきましょう。
ブロックチェーン技術等を活用した国内外為替一元化検討に関するコンソーシアムの発足(2016/8/19)
SBIホールディングスと、その子会社でブロックチェーン技術を活用した次世代決済基盤をアジア地域で展開するSBI Ripple Asiaが、横浜銀行と住信SBIネット銀行を発足メンバーとした、「ブロックチェーン技術等を活用した国内外為替一元化検討に関するコンソーシアム」を設立することにしたと発表がありました。
これは、外国為替に加えて内国為替も一元的に行う決済プラットフォーム「RCクラウド」を、2017年3月を目標に構築するというものです。
記事元:http://www.sbigroup.co.jp/news/2016/0819_10389.html
SBIホールディングス、SBI BITS、NECの3社共同で、ブロックチェーン技術を活用した顧客確認(KYC)業務の実証実験を開始(2017/9/14)
SBIホールディングスとNECは共同で、日本取引所グループによる「ブロックチェーン/分散型台帳技術に関する業界連携型の技術検証」を活用して、業界初のブロックチェーン技術を活用した顧客確認(KYC)業務の実証実験を14社の金融機関とともに開始するというものです。
この実証実験では、データの改ざん・消失が極めて困難であるブロックチェーン技術の特長を活かし、証券会社間でKYC情報を迅速かつ安全に共有することで、証券会社での口座開設時における顧客の利便性向上と証券会社の業務効率化を目指すものとしています。
記事元:http://www.sbigroup.co.jp/news/2017/0914_10798.html
ブロックチェーン関連技術を活用した新たな決済用プラットフォームの開発(2017/9/28)
SBIホールディングスがブロックチェーン関連技術を用いた決済分野に高いノウハウと基盤ソフトウェアを持つ株式会社Orbと協力して、独自の決済用コインを利用してキャッシュレス化および決済コストの大幅低減を実現する新たな決済用プラットフォームの構築プロジェクトを開始していくというものです。
この決済用プラットフォーム「Sコインプラットフォーム」で、仮想通貨や前払式支払手段の電子マネーなど様々な電子通貨を発行し決済に利用することが可能となり、SBIホールディングスが発行する「Sコイン」や地方自治体・事業会社・地域金融機関などが発行する独自のコインを使用して、スマホを用いたシンプルな決済手段を提供していくということです。
記事元:http://www.sbigroup.co.jp/news/2017/0928_10815.html
AIおよびブロックチェーン分野を主な投資対象としたベンチャーキャピタルファンド「SBI AI&Blockchainファンド」の設立(2018/1/17)
SBI ホールディングスの子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行う SBI インベストメント株式会社が、AIおよびブロックチェーン分野の有望なベンチャー企業への投資を目的とした「SBI AI&Blockchainファンド」を新たに設立するというものです。
これは、FinTech分野を含む、AI、ブロックチェーン、さらにはこれら技術と関連の深いIoT、ロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野も含めた、広義な意味でのAI、ブロックチェーン分野の有望なベンチャー企業への投資を目的としているとのことです。
記事元:http://www.sbigroup.co.jp/news/2018/0117_10953.html
地域通貨「UC台場コイン(仮称)」の実証実験(2018/3/6)
みずほフィナンシャルグループの一員であるユーシーカード株式会社とSBIホールディングス、株式会社Orbが、2018年4月より、新たな決済インフラ活用の研究の一環として、ブロックチェーン/分散型台帳技術を用いた地域通貨「UC台場コイン(仮称)」の実証実験を開始するというものです。
「UC台場コイン(仮称)」は、スマホ上で決済・送金・チャージができるプリペイド型の地域通貨を目指しており、その名の通りUCカード社員を対象として、お台場のUCカードオフィス内や近隣施設の飲食店等において、「顔認証」または「スタンプ認証」にてキャッシュレスで決済できる仕組みとのことです。これによりキャッシュレス社会への一旦を担うことを目指しているということです。
記事元:http://www.sbigroup.co.jp/news/2018/0306_11011.html
韓国Coinone Transfer社でのxCurrentの採用(2018/5/9)
アジア地域で分散台帳技術を活用した次世代決済基盤を展開するSBI Ripple Asia株式会社が、韓国においてブロックチェーンを活用した国際送金サービスを展開するCoinone Transfer Inc.と xCurrentライセンス契約を締結したとのことです。
Coinone Transfer社は、韓国有数の仮想通貨取引所である「Coinone取引所」やブロックチェーンを活用した各種金融ソリューションを提供するCoinone社の子会社で、少額海外送金サービス「Cross」の正式サービス開始を6月に予定しています。この国際送金システムと次世代決済基盤であるxCurrentを統合することで、中央集権型ネットワークを介さないリアルタイム送金が可能となり、ユーザーの利便性向上を図るとともに、健全なブロックチェーンエコシステムの構築を目指すのが目的です。
記事元:http://www.sbigroup.co.jp/news/2018/0509_11081.html
以上がざっくりとSBIホールディングスの公式HPでのブロックチェーン関連の事業の正式な発表に関してのまとめになります。
さらに詳しく見たい方はそれぞれのリンク先に飛んでいただけると詳細が見れます。
しかし、これら以外にも北尾氏はマイニング事業に関することを昨年のフィンテックサミットで以下のように発言しています。
私どもはこれが(8/1のハードフォークのこと)発表される直前に会社を新しく作り、ビットコインキャッシュのマイニングを始めました。どこでどうやってるかっていう事は企業機密なので申し上げられませんけども、もうすでにどんどんと進めております。…そして自らがマイニングしたビットコインキャッシュ、あるいはビットコインそのもの、こういうものを利用しながら「Global MAX」を通じて世界規模での仮想通貨取引所を具現化していく。国内においてもSBIバーチャルカレンシーズで主要仮想通貨、グループコイン、そして最終的には地域トークン、こういったものを扱うようにしていきたい。
さらに北尾氏はGMOインターネットがマイニング参入していることに関して、それよりも以前から始めており、もっと安い、驚くようなところで行うといったことも発言しておりこれからに期待感を匂わせています。
マッスル的見解
こういった流れからもSBIホールディングスはこれからも国内企業の先陣を切って仮想通貨・ブロックチェーン関連の事業をガッツリと展開していくことでしょう。
しかし、順調に進んでいるかのように見える反面、仮想通貨の価格が下がるとそれに釣られてSBIホールディングスの株価も下がるといった事態も起きています。こういった悩みもある中で今後どのような動きを見せるのか目が離せません。
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