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ビットコインの「クジラ」が相場に与える影響

株に大口、小口株主がいるように、ビットコインにもBTCを大量に保有している大口の保有者がいます。このようにビットコインを大量に保有している者は「クジラ」と呼ばれ、ビットコインの市場を大きく動かす存在として彼らの動向は注目されています。

ビットコインの「クジラ」とは

ビットコインは毎年少しずつ発行されており、最終的に2,100万枚発行されることが予定されています、2021年3月現在までに約1,800万枚まで発行されています。

ビットコインの価格は約500万円になっており、個人の投資家では1枚や0.1枚程度買うのがこの価格では大半です。一方で株で言う大株主、つまりビットコインを大量に補修している企業や人が存在し、彼らは「クジラ」と呼ばれています。

「クジラ」と呼ばれるのは1,000枚以上のビットコインを保有しているアドレスのこと示します。「アドレス」とはビットコインなどの暗号資産では銀行口座に相当するもののことです。現在の価格で行くと1,000枚=約50億円に相当するため、資金力のある投資家であると言えます。

これだけの枚数を補修することが可能な投資家は、最近暗号資産を購入している資金力のある機関投資家もしくは、暗号資産が低価格であった時代に多く購入し、保有している個人が大半です。

「クジラ」はどれだけいるのか

では、「クジラ」と呼ばれるビットコインを1,000枚以上持つアドレスは世界にどれくらいあるのだろうか?

現在のところ「クジラ」は世界に2,000あまり存在すると言われており、上位100の「クジラ」たちがビットコイン全体の30%以上を保有していると言うデータや、上位3つだけでも7%以上を保有していると言うデータもあります。

また、2020年頃から「クジラ」の数は増加傾向にあります。「クジラ」とはビットコインの時価総額ではなく保有枚数によって定義されるため、ビットコイン価格が高騰しても自動的に増えることはありません。「クジラ」が増加している要因は機関投資家などの大口投資家が積極的なビットコイン取引を行い、買い増しているためです。

「クジラ」は常に相場に影響

「クジラ」は多くのビットコインを保有しているため、その行動はビットコインのレートに大きく影響する可能性があります。「クジラ」が多くのが売りに走るとビットコインのレートは崩れてしまいます。実際に過去に発生したビットコイン価格の大幅下落の要因のいくつかは「クジラ」の売りによるものだと推測されています。

一方、「ぐじら」が買い増しを行えば、ビットコインの価格は大幅に上がります。近年、「クジラ」の数が増加していることかも、「クジラ」たちはビットコインを購入しているケースが多くあります。そのため、「クジラ」が一斉にビットコインを一斉に売りに出し価格が大暴落するという心配はそこまでする必要はないでしょう。

多くの投資家はビットコインのレートに大きく影響を与える「クジラ」の動向に常に関心を示しています。しかし、匿名性が基本である暗号資産の世界では、その動向は把握することは容易ではありません。

株なら大型保有者は当局に報告する義務があり、報告された書類をネットで閲覧することが可能のため、大口の存在は公になります。しかし、暗号資産にはそのような義務がなりため、「クジラ」たちの存在が把握が難しいという事実があります。ビットコインの世界ではまさに鯨のような巨大な存在として君臨しています。