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仮想通貨【Stellar(ステラ)】とは

2018年10月9日現在で、時価総額6位の【Stellar(ステラ)】について、出来るだけ分かりやすく説明します。

 

Stellar(ステラ)とは

Stellar(ステラ)は、2014年7月に公開された仮想通貨です。

2018年夏ごろからチャートにて持ち合い調整が済みつつあるような形になってきており、投資視点からの注目度が高まっています。

国際送金市場において個人向けの決済に特化した性質を持つことを特徴としている通貨で、Ripple(リップル)の開発者でありマウントゴックスの創始者でもある、ジェド・マケレーブ氏によってリップルをベースにして開発されました。

信頼性担保のための独自のアルゴリズム「SCP(Stellar Consensus Protocol)」を実装していることが大きな特徴と言え、この点でも注目されています。

 

Stellar(ステラ)の特徴とRipple(リップル)との違い

次にStellar(ステラ)について、SCPの特徴とStellar(ステラ)とRipple(リップル)との違いの2方向から解説していきましょう。

SCPとは

「SCP(Stellar Consensus Protocol)」は、Steller(ステラ)の実装する独自のコンセンサス・プロトコルです。

Ripple(リップル)のプロトコルであるXRP Ledgerをベースに開発されました。

XRP Ledgerとの違いとして、取引の際の承認を行う「バリデーダー」を、他の参観者全員の投票で決定できる仕組みを有しています。

(コインの取引を検証・承認する)マイニングの権威性に選挙という民主制を仕組みとして導入することで非中央集権性が高まり、ブロックチェーン分岐問題についてのリスクを抑えることを狙っています。

この点のみで言えば、Ripple(リップル)よりもStellar(ステラ)のほうが通貨としての透明性や民主制が高いと言え、信頼性があると言えるでしょう。

Ripple(リップル)との違い

同じ開発者によって作られたRipple(リップル)とStellarですが、どのような違いがあるのか見ていきましょう。

想定される使用者の違い

両コインとも、国際間の送金に関する通貨として使用されることを目的として開発されていますが、その想定される大きな違いは「使用者」になります。

Ripple(リップル)の使用者として想定されているのは、証券会社、銀行、国際送金に関わる仲介業者などの「法人」です。

一方、Stellarの使用者として想定されているのは、「個人」です。

中でも、第三国から先進国へ出稼ぎに行く海外就労者(OFW)が使うコインとして開発されました。

特にフィリピンやベトナムなどからの労働者を想定しているそうです。

この、利用用途が違うということが、2つのコインの最大の違いと言えます。

この、個人利用者向け、というところから、少額で多くの取引が行われることを見越し、価格の大きな変動を抑えるために、通貨を毎年1%ずつ追加で発行し市場に多くコインが出回るような制度を採用しているのも、Stellar(ステラ)の特徴です。