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DEX(分散型取引所)とは?

どうも!こんにちは!

クリプトマッスルです!

最近、よく耳にするDEX(分散型取引所)とは何なのか、メリット&デメリット、中央集権型取引所との違いや実際のDEXの紹介などを交えて分かりやすく説明していきます。

DEX(分散型取引所)とは?

DEXはDecentralized EXchangeの略で、中央管理者を必要としない、個人間で直接取引ができる(非中央集権型)仮想通貨取引所のことになります。

そのため、自ら秘密鍵を管理して取引の実行を可能にするため、ハッキングリスクや、取引所から対応したウォレットに移すなどの手間や問題を解消できる仕組みとなっています。

中央集権型取引所とは?

中央集権型取引所とは、特定の企業が管理している取引所のことになります。

中央集権型取引所ではメールアドレスとログインパスワードを記憶していれば仮想通貨取引が簡単にできることから多くの方が使っていることかと思います。

中央集権型取引所では利用者が預けた資産はすべて取引所の運営会社が管理しており、法定通貨は運営会社の銀行口座に、仮想通貨は運営会社の仮想通貨ウォレットに管理されています(運営会社の資産とは別です)。

例えばビットフライヤーやザイフといった取引所が中央集権型取引所になります。

bitFlyer(ビットフライヤー)
【zaif(ザイフ)】仮想通貨取引所の口座開設方法

 

中央集権型取引所との違い

DEX(分散型取引所)と中央集権型取引所との違いは大きく分けて以下の3つになります:

  1. 特定の企業が管理者として存在するか
  2. 「秘密鍵」を誰が管理しているのか
  3. ブロックチェーン上に存在しているかどうか

分かりやすい違いとしては、取引所の管理者が誰なのかというものです。

DEX(分散型取引所)では管理者は利用者になり、中央集権型では管理者は特定の企業になります。

次に、1番重要な違いとして「秘密鍵」の管理を誰が行なっているかというのがあります

今更聞けない仮想通貨ウォレットの管理方法【秘密鍵編】

中央集権型取引所では秘密鍵を取引所が管理している一方で、分散型取引所では秘密鍵は利用者が管理しています。

また、分散型取引所ではブロックチェーン上に取引所が存在しているので、利用者のアカウントがハッキングされたり、過去の取引を改ざんすることは不可能になります

 

DEX(分散型取引所)のメリット&デメリット

ここからはDEX(分散型取引所)のメリット&デメリットについて詳しくみていきましょう。

メリット

  • 手数料が安い
  • セキュリティが高い
  • 本人確認が不要
  • 24/7で動いている

それぞれ詳しくみていきましょう。

手数料が安い

DEX(分散型取引所)は中央管理者がいないので、システムに対する防衛費など従来必要だったものを大幅にカットすることができるために管理者に支払う手数料が発生しません

ですので、その分中央集権型取引所と比べて全体でかかる手数料は少ないと言えます。

セキュリティが高い

DEX(分散型取引所)では、個人間による仮想通貨取引が可能な場を提供するだけなので、売買した通貨は取引所のウォレットではなく、ユーザ自身のウォレットに保管します。

なので、取引所がハッキングされて仮想通貨が盗まれてしまうといったリスクがないのでセキュリティ面が高いと言えます。

本人確認が不要

DEX(分散型取引所)は仲介となる管理者がいないので、個人情報を登録する必要がありません

したがって個人情報の漏えいを心配する必要がなく、匿名性を保ったまま仮想通貨取引が可能になります。

24/7で働いている

DEX(分散型取引所)は中央管理者がいないので、仮想通貨の取引はもちろんのこと入金出金も365日24時間可能になります。

デメリット

  • 流動性が低い
  • DEXならではの手数料
  • 自己管理

それぞれ詳しくみていきましょう。

流動性が低い

分散型取引所は新しい仕組みになり、既存の中央集権的取引所とくらべて利用者が少ないという現状にあります

したがって仮想通貨の取引量が少ないので、売買が成立しにくいという問題があります。

しかしこの取引量が少ないという問題は、分散型取引所の認知度が上がり、その有用性を多くのユーザが気づきさえすれば、時間とともに解決される可能性もあります。

DEXならではの手数料

DEX(分散型取引所)は個人間の取引履歴をブロックチェーン上に記録するという仕組みになっており、取引や入出金の際には、ブロックチェーンに記録するための手数料が発生します。

自己管理

DEX(分散型取引所)は中央管理者が存在しないため、サポートなどはほとんどありません

自分の資産を自分で守れるようにしっかりと日頃から気をつけていないといざという時に誰も助けてくれませんので気をつけましょう。

 

DEX(分散型取引所)の具体例

EtherDelta(イーサデルタ)

EtherDelta(イーサデルタ)はイーサリアムブロックチェーン上に存在する分散型取引所です。

イーサリアムとトークンのペアでの取引だけでなく、トークンとトークンのペアでの取引をすることができるのが魅力的なところで、登録方法も非常に簡単であり、MetamaskやMyEtherWalletを使って資産を管理しながら取引を行うのが一般的となっています。

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Kyber Network(カイバーネットワーク)

Kyber Network(カイバーネットワーク)はイーサリアムのブロックチェーン上に構築された分散型取引所になります。

また、ICOに参加するときなどに便利な「決済API機能」というものを搭載しています。

Kyber Networkの決済APIは、たとえばイーサリアムを保有していない状態で、イーサリアム決済しか受け付けていないICOに参加したいときに、保有している通貨を自動でイーサリアムに変換して送ってくれる仕組みになります。

Bancor(バンコール)

Bancor(バンコール)はバンコールプロトコルという仕組みを持っています。

上述したように分散型取引所(DEX)の問題点として流動性が少なく取引が成立しにくいというデメリットを説明しました。

そもそも取引所では、取引が行われる際に買い手の買いたい価格と売り手の売りたい価格が一致した際に取引が成立します。

そうなると流動性の少ない取引所や通貨では、その両者の価格がなかなかマッチングせず取引が成立しないのですが、そういった問題を解決するためにバンコールプロトコルでは、需要と供給に対して複雑な計算式を用いて自動で価格を決定し取引を成立させてしまいます。

ですので取引をするユーザ同士で価格を決定することはありません。

このバンコールプロトコルの仕組みによって流動性の問題を解決するということになります。

 

マッスルまとめ

ここまで、DEX(分散型取引所)とは何なのか、メリット&デメリット、中央集権型取引所との違いや実際のDEXの紹介などを交えて分かりやすく説明してきました。

現在主流になっている中央集権型取引所は、日本以外の各国でもハッキング事件などが頻繁に発生しています。

そんなハッキング事件が後を絶たないセキュリティが低いという中央集権型取引所の弱点を克服している分散型取引所は、今後ますます注目を浴びていくことでしょう。

そうすれば利用者が増え、流動性の低さも解消されていくはずです。

今後もDEX(分散型取引所)の情報から目が離せません。