COLUMN(コラム)

バーン(burn)とは

20197月現在仮想通貨の価値は、新しい取引所に上場したり、これまで関係のなかった企業と提携したりすることで上がっています。このため新規上場や新規提携はニュースになりやすい傾向にあります。

しかし全ての仮想通貨が上場や提携だけで価値を高めているわけではありません。上場や提携以外で価値を上げる方法のひとつがバーン(burn)です。

burnは燃やすという意味から、燃焼や焼却と訳されることがあります。今回はバーンの意味やバーンで仮想通貨の価値が上がる理由について解説します。

 

バーン(burn)とは

バーン(burn)とは仮想通貨の総発行枚数を永久的に減らす(燃やす)ことです。総発行枚数が減ることから、相対的に1枚あたりの価値が上がるという仕組みになります。

ただしバーン(burn)には以下の3つの条件があります:

①バーンしたことを公表すること

②バーンしたことを明確化すること

③自分や自分の所属している組織・団体が保有している仮想通貨しかバーンできない

①バーンしたことを公表すること

個人が勝手にバーンをしても、それは意味がありません。

②バーンしたことを明確化すること

このためイーサリアムやイーサリアム系統の仮想通貨のトランザクションを公表しているイーサスキャン(etherscan)では、バーンしたアドレスを辿ることが出来るようになっています。

③自分や自分の所属している組織・団体が保有している仮想通貨しかバーンできない

そのため仮想通貨の発行元か大量の仮想通貨を保有している、いわゆるクジラといわれる存在のみが効果的なバーンを行えるということになります。

 

バーン(burn)のデメリット

バーン(burn)により総発行枚数が減るのは確実です。しかし総発行枚数減少が必ずしも価値の向上に繋がるとは限りません。バーンにより価値が上がると投資家が判断した時に初めて相場が動きます。

20197月現在、仮想通貨はまだ投機対象です。仮想通貨でしか購入できない商品やサービスは登場していません。送金や決算にしても利用者の数は限定的です。ステーブルコインを除く仮想通貨の価値は信頼性によって成り立っています。

そのため仮想通貨の総発行枚数が減少しても、即座に流通に影響を及ぼすわけではありません。直接的に影響が出るのは投資家への信頼性に対してです。

仮想通貨をとりまく環境は日に日に変化しています。今後の環境の変化次第ではバーン(burn)をしても価値は上がらないと判断される日が来るかもしれません。

 

バーン(burn)と半減期

バーンの考え方に近いものとして、ビットコインなどで設定されている半減期があります。半減期とは一定量のマイニングが完了するたびにマイニング報酬が半分になるというものです。マイニングが完了するということは、世の中に出回っているビットコインの量が増えることを意味します。

このため長い目で見るとビットコインの価値が下がる危険性があります。そこで半減期により価値の低下を防いでいるわけです。同時に半減期が近くなるとビットコインの価値が上がると言われています。

これまでの計算から、2020年にビットコインが3度目となる半減期を迎えると予想されています。しかし本当に半減期でビットコインの価値が上がるのか保証はありません。

本当に価値の変動に繋がるのか不明という点でも、バーンと半減期は似ている存在です。

 

バーン(burn)を行った仮想通貨

バーン(burn)には突発的に行われるものと定期的に行われるものの2種類があります。突発的に行われるものの代表がERC20のメインネットの移項です。

ERC20の仮想通貨は、イーサリアムのブロックチェーンを借りています。しかしERC20の仮想通貨でも自前でブロックチェーンを作成し、イーサリアムのブロックチェーンから自前のブロックチェーンへと移項することが可能です。これがメインネットの移項になります。

メインネットに移項すると、ERC20の仮想通貨は使えません。メインネットで使うことの出来る新しい仮想通貨が新規発行されます。

これに合わせてERC20の仮想通貨を回収し、合わせてバーン(burn)を行うというものです。

この方法で時価総額ランキング10位前後の仮想通貨トロン(Tron/TRX)などがメインネット移項に合わせてバーン(burn)を行っています。

この他には米ドルに裏付けられたステーブルコインの米ドルテザー(Tether/USDT)が、201810月と20197月にバーン(burn)を行っています。

201810月のバーン(burn)は供給量の調整、20197月のバーン(burn)は誤発行の調整が目的でした。

一方定期的に行っているものは、仮想通貨の需要と供給の調整が目的です。

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)が独自発行しているバイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)は、四半期に1度バイナンスの利益を使って流通しているバイナンスコインを買い上げてバーンしています。

 

まとめ

ビットコインの半減期はブロック数によって管理されています。そのため約4年に1度しか半減期を迎えません。一方でバーンは現在の状況に合わせて調整を行えます。

半減期に変わる仮想通貨の調整方法がバーンなのかもしれません。

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