暗号資産におけるリサーチやコンサルティングを手掛けるDelphi Digitalは、分散型投資プロトコルのSyndicateと提携し、NFTに関連するプロジェクトを対象とするファンドをオンチェーンで立ち上げると公に発表しました。
ファンド名はDOLPHI INFINFTに決定しており、Delphiは今回の発表の中で以下の様にコメントしています。
「暗号資産エコシステムで、今のNFTにおける限界を超えることができるようなプロジェクトを探すつもりである。」
この具体的な投資先の分野として挙がっているのは、NFTマーケットプレイスやNFTインフラストラクチャー・DAO・フラクショナリゼーション・ソーシャルトークンなどとなっていますが決定はしていません。さらにファンドは今後12ヶ月間で最大500万ドルを投入する計画が立てられており、20ほどの投資を行っていくということが明らかになっています。
今回発表されたファンドはDolphiのチームとGmoneyの名で活動する暗号資産投資家によって運営される予定となっています。また、Syndicateのシードラウンドの資金調達を主導したIDEO CoLab Venturesや、その他著名なNFT投資家らもファンドへの支援を発表しています。
The Blockの取材に対してDelphiDigitalの共同創設者兼COOであるAnil Lullas氏は、「預け入れやキャップテーブルをはじめ、分配・ファンドのマネジメント・報告などの自動化が可能になる」と語りました。
Syndicate側はいわゆるスタートアップなどへの共同出資を行うシンジケートを、ブロックチェーンを利用してDAOとして形成するプラットフォームとなっています。従来と比較して、少額でもシンジケートに参加することができます。現在はプライベートベータを行っており、INFINFTは3つ目のファンドになるということです。