2018年11月現在、「イーサリアム」はビットコインに次いで2位、あるいはリップルやビットコインキャッシュなどと並んで3位~4位になっている仮想通貨です。
スマートコントラクトなどビットコインには無い機能を複数持っており、高い注目度を誇っています。
今回はこんなイーサリアムの今後の展望についての話になります。
*この記事の中では、1米ドル=110円で計算しています。
コンテンツ
イーサリアム(Ethereum)の今後
Weiss Ratings(ワイスレーティングス)
ビットコインの市場シェアの半分は5年以内にイーサリアムに奪われる
長年様々な金融商品の格付けを行っているワイスレイティングスは2018年9月、自社のツイッターでビットコインの市場シェアの半分は5年以内にイーサリアムに奪われると予想をまとめています。
イーサリアムはビットコインと比べてより多くの用途を提供していること、優れたブロックチェーン技術によってサポートされていることがワイスレイティングスの予想の根拠となっています。
長谷川潤
イーサリアムは2020年までに導入が進む
さまざまな仮想通貨の情報を伝えるCCNは2018年8月に、イーサリアムをベースにしてつくられた仮想通貨オミセゴーの創業者兼CEOである長谷川潤の考えるイーサリアムの将来性を伝えています。
この記事によると同氏は、2019年からイーサリアムが実際のビジネスの世界に導入され、2020年には政府によって大規模に使用されると予想しました。
ナイジェル・グリーン
小売と投資家の間で法定通貨から仮想通貨への明確な移行がある
財務顧問会社であるデベレグループの創業者兼CEOのナイジェル・グリーンはCNNのインタビューに対して、仮想通貨の市場価値は5,000%の拡大が見込まれ、時価総額がこれから10年で20兆米ドル規模になると語っています。
同氏が特に注目しているのはビットコイン・リップル・イーサリアムの3銘柄で、ビットコインは今後2年間で劇的に影響力が低下し、リップルとイーサリアムでビットコインに挑戦するという予想を立てています。
トーマス・リー(トム・リー)
2019年には1,900米ドル(約20万9,000円)
経済情報を扱うBloombergによるとアメリカの調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズ社の代表をであるトム・リーは、2018年9月27日のリポートでイーサリアムのトレンドは転換すると予想しました。
当時イーサリアムの相場は1ETH=300米ドル(約3万3,000円)を割り込んでいます。
更に同氏は、イーサリアムは年末までに1,900米ドル(約20万9,000円)、ビットコインが2万5,000米ドル(約275万円)という独自の見解を示しました。
アレクシス・オハニアン
2018年にイーサリアム1,500米ドル(16万5,000円)
経済情報誌であるFORTUNEが2018年5月、仮想通貨を含むさまざまな情報を取り扱っているソーシャルメディアのレディット共同創業者であるアレクシス・オハニアンは年内にイーサリアムが1,600米ドル、ビットコインが2万米ドル(220万円)に達すると発言したと報道しています。
同氏は2018年7月に米ニュース専門チャンネルであるCNBCでもインタビューを受けており、自分の予想を据え置きすると語っています。
アーサー・ヘイズ
今後イーサリアムは2桁米ドル台(1万1,000円)を記録する
香港を拠点にした仮想通貨取引所ビットメックスのCEOは2018年8月、当時イーサリアムの相場が下落していることを受けてイーサリアムは2桁米ドル台と予想しています。
更に同氏はビットコインについても語っており、米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを可決するかどうかを目安にしていることを解説しています。
もし可決する見込みがない場合は、2018年6月に自身が予想したビットコインの底値は3,000米ドル~5,000米ドル(約33~55万円)という発言を維持すると発言しました。
ジョセフ・ルービン
イーサリアムは数百も存在するプロトコルの中でも重要な存在になる
イーサリアムの共同創業者であるジョセフ・ルービンは2018年8月、経済情報番組ブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで仮想通貨の価格は急落してもエコシステムは強固なものになっているという見解を示しています。
更に同氏は、今後の仮想通貨市場に存在する数百のプロトコルの中でもイーサリアムは重要な存在となり、他のプロトコルと共に存在していく未来を予見していました。
まとめ
イーサリアムに将来性を感じている専門家は多く、中にはビットコインのシェアを奪う存在になるという意見も存在します。
しかし一方で2018年9月あたりにはビットコインやリップルが価格を維持しているもののイーサリアムは大きく下落したいう事実も存在します。この下落を単なるトレンドの転換期と見るのか具体的な下落の原因があるのかという部分で意見が分かれているようです。