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Ripple(リップル) 社のソリューション【xRapid(エックスラピッド)】について

Ripple社が提供する国際送金用ソリューションにxCurrent(エックスカレント)とxRapid(エックスラピッド)があります。

今回はxCurrentを前提に低コストで高速な国際送金の実現が期待されるxRapidについてご紹介していきます。

 

xRapid(エックスラピッド)とは

xRapidは一言で説明するならば、

「法定通貨による送金情報をXRPに変換して実行するシステム」

です。

従来の法定通貨による国際間送金では、多くの場合送金元の銀行と送金先の銀行間で直接送金を実施することができません。

法定通貨が異なる国際間の送金では、送金元の通貨をどこかで送金先の通貨に変換する必要があります。

この時、当然ながら取引情報だけでなく「現金の移動」が伴います。

現金の移動をスムーズに行うため、現在は各国が送金先の通貨(日本からの送金の場合、米ドルやユーロ、ウォンなど)をそれぞれ専用の銀行口座に保有しています。(これをノストロ口座と呼びます。)

現在の国際送金ではこのノストロ口座が必須となっているため、1度の送金に対し複数の中継が必要になってしまったり、事前に送金専用の現金を大量に保有しておかなければならないなどの課題を抱えています。

xRapidではこの課題を解消するため、送金元の通貨を仮想通貨であるXRPに変換して送金し、送金元に着金した後、現地の通貨に再変換するという処理を行います。

こうすることで、仮想通貨であるXRPの特徴である高速送金を法定通貨に適用する事ができ、余分な銀行口座を中継することなくシームレスに送金を実施することが可能となります。

xRapidでの送金に必要なものは、各銀行のXRPウォレット(XRPを保有するための口座)だけです。

法定通貨と異なり、残高に相当する現金を準備しておく必要がないため、資金管理コストの面でも銀行の負担を軽減することができます。

 

まとめ

xCurrentやxRapidは現在世界中の金融機関で採用が検討されており、実証実験も行われ始めています。

まだまだ採用を決定している銀行が多くないため発展途上の技術ではありますが、多くの金融機関がこれらの有効性を認めて運用が開始されると、どんな国のどんな銀行へも低コストで高速に送金が行える未来が実現する可能性を秘めています。

xCurrentやxRapidに関するニュースはこれから益々増えていくと考えられますので、今後もぜひ注目していきましょう。