どうも!こんにちは!
クリプトマッスルです!
Dapps(分散型アプリケーション)という言葉を見たことあるけどなんて読むのか、どういうものなのか、よくわかっていない人は多いかと思います。
そんなDappsについて分かりやすく説明します。
Dappsとは?
DappsとはDecentralized Applications(分散型アプリケーション)の略になり、一言で表すならば
ブロックチェーンを使用した非中央集権的なアプリケーション
ということになります。
ブロックチェーン技術を利用することで、中央管理者なしで運営・管理が可能で、さらにアプリ内データの安全性・整合性についても保証されています。
ちなみに、イーサリアムがアプリケーションを開発するプラットフォームとして作られているため、ほとんどのDAppsはイーサリアムのプラットフォーム上で開発が行われています。
Dappsの定義
DAppsに投資しているBitAngelsのDavid Johnston氏は、DAppsの定義として以下の4点を挙げています。
- アプリケーションがオープンソースであること。また、オペレーションが自動で、中央による管理ではないこと。アプリケーションは提案やフィードバックに応じてプロトコルを適合させることができるが、すべての変更においてユーザーのコンセンサスを得る仕組みであること。
- アプリケーションのデータや記録は、公開・暗号化されたブロックチェーンを利用していること。
- オープンに流通可能な暗号化トークンを持ち、アプリケーションを利用する際にはそのトークンを利用すること。また、ユーザーに報酬が発生する場合はそのトークンによって報酬が支払われること。
- アプリケーションへの貢献が暗号アルゴリズムによって証明され、それに従ってトークンが生成されること。
これらの定義に当てはまるものは完全なDappsとして定義されます。
Dappsのメリット&デメリット
Dappsには多くのメリットがある反面でデメリットも存在します。
それぞれを見ていきましょう。
メリット
非中央集権的である
Dappsの最大のメリットは中央管理者が存在しない「非中央集権的」であることです。
ほとんどのサービスが中央管理者が必要である今の世の中で、DAppsは自動でオペレーションされ、中央管理者を必要としないので、管理者の利益のためにユーザーが振り回されることがありません。
取引に透明性がある
ブロックチェーンの構造上、DAppsでの取引をユーザーは確認することができます。
管理者の意図による特定の取引の隠蔽や書き換えといったようなことがなく、ユーザーは安心してDApps上で取引を行うことができます。
個人情報流出問題の解決
非中央集権であるため、個人情報を提供する必要がありません。
ですので今日、問題となっている個人情報の流出問題なども解決されます。
デメリット
スケーラビリティ問題
イーサリアムプラットフォーム上で展開されているサービスも現在はイーサリアムのスケーラビリティ問題から、プライベートチェーンで展開しなくてはいけない状況となっています。
これにより、手数料が高くなる可能性がある、取引に時間がかかってしまうと問題が生じてきます。
そこで解決策として、イーサリアムでは、以下の3つの技術を開発しています。
- シャーディング→イーサリアムの問題解決を期待されるシャーディング(Sharding)とは?
- キャスパー→イーサリアムに実装される予定であるキャスパー(Casper)とは?
- プラズマ(プラズマキャッシュ)→イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する技術【プラズマ(Plasma)】とは?
セキュリティ問題
以前に起きたThe DAOのハッキング事件のように、未だに安全とは言えない状況です。
Dappsの使用事例
実際にDappsが使用されている事例を業界別に紹介します。
分散型取引所(DEX)
現在では多くの仮想通貨取引所が中央集権的な取引所になっています。
そこで、Dappsを使用している仮想通貨取引所を「分散型取引所(DEX)」と呼び、イーサリアムプラットフォーム上に構築されており、取引の管理者が存在せず、第三者を介さず個人同士で行われます。
ブロックチェーン上に全て記録されるため、ユーザーは誰でもアカウント上の資産や注文履歴、取引記録などを確認することができます。
ゲーム
Dappsはゲームとの相性が非常によく、DAppsを応用させることによって、透明性を確保し、公平であることを誰でも確認できるようになるため、親和性は非常に高いと言われています。
→ーCryptoKittyー世界初のブロックチェーンゲーム
もしかして丸パクリ?!世界初のDaapsゲームEtheremon(イーサエモン)
予測市場
予測市場とは未来の出来事を予測する市場のことで、競馬や株価、スポーツなどの未来を予測してお金をかける市場(ギャンブル市場)のことを意味します。
Dappsでこの予測市場を構築できれば、仲介を行う中央管理者(運営側)による不平等な状況を解決でき、安全にかつ透明性の高い予測市場が可能になります。
マッスルまとめ
ここまでDapps(分散型アプリケーション)とは何か?というのを定義、メリット&デメリット、使用事例を交えて分かりやすく説明してきました。
技術的にもまだ、課題点は多くあるようですが今後あらゆる分野でのサービスに活用されることが期待されています。
今後、社会の多くのサービスがDapps化していくことで、おそらく国家と資本主義という近代の枠組みを乗り越え、新しい経済ができることもあるでしょう。
さらに、DAppsの開発が進み、特定の管理者を持たない非中央集権型のアプリやサービスがより日常的に利用されるようになれば、現在のIT業界のエコシステム全体も大きく変わる可能性もあります。
引き続き注目です。