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Spotify:公式ページにNFTコレクション設置

定額制音楽ストリーミングサービスSpotifyがアーティストが作成した公式ページにNFTコレクションを設置していることが明らかになりました。この取り組みは現在米国で試験的に実行されており、Android端末を使用する一部のユーザーのみを対象者として実施しているということです。

現段階では音楽プロデューサーのスティーブ・アオキ氏とイギリスのロックバンド「ザ・ウォンバッツ」のアーティストページ上にNFTコレクションが設置されている状況です。Webサイトにアクセスし、このNFTをタップするとOpenSeaなど外部のNFTマーケットプレイスサイトへと遷移する仕組みとなっています。

同社では従来Tシャツなどのグッズが販売されていました。今回はさらにNFTも追加された形となっています。

また今回の取り組みについて同社の広報担当者は「Spotifyはアーティストのプロフィールページを介して、彼らが実施している『サードパーティ製のNFTオファリング』を促進するため、少数のアーティストグループを支援するテストを実行している。」とのコメントをイギリスの音楽&技術メディアMusic Allyに対して明らかにしました。

さらにSpotify社はNFT紹介機能について、あくまでもアーティストとファンのエクスペリエンス向上を目的とした実験的取り組みだと説明しており、NFTの販売手数料を徴収する予定もないことがすでに決定されているということです。

加えてSpotifyのNFT表示機能は動画やGIF、音楽NFTには対応しておらず、何人のアーティストページで本機能が実装されているかは定かではありません。

NFT展開を支援

技術系ニュースサイトThe Vergeによると、スティーブ・アオキ氏とThe Wombatsのアーティストページでは楽曲リスト下部にNFTギャラリーが表示されています。これをスクロールすることでコレクションを閲覧することが可能になり、個別のNFTを拡大する作業や簡単な説明を表示することができるということです。

2021年、アオキ氏はNFTのオークションプラットフォームNiftyGatewayでHairlyのNFTを約1.3億円で販売したことで知られる人物です。現在はNFTに基づく自身の会員クラブAokiverseを運営している状況です。

2022年に入り、大手SNSではNFT機能の導入が格段に進められていることは明らかな事実となりました。ツイッターはすでに1月よりNFTをプロフィール画像に設定する機能を導入予定です。当初は有料版のユーザーに限定されていた新設定でしたが、現在は全てのユーザーに機能が公開されています。

またインスタグラムも一部の米国ユーザーを対象に、5月9日からアプリ内でのNFT対応を試験的に開始しました。当初はイーサリアムとポリゴン上のNFTに対応し、その後はソラナとフローのNFTも導入していく予定を示しています。