クリプトマッスル

仮想通貨にも利用されるP2P・P2Pネットワークとは?

どうも!こんにちは!

クリプトマッスルです!

仮想通貨やブロックチェーンにについて調べていると「P2P・P2Pネットワーク」という言葉をよく見かけると思いますが、よくわからないと思っている方も多いかと思います。

そこでこの「P2P・P2Pネットワーク」について概要、メリット&デメリットやブロックチェーンとの関係などについて分かりやすく説明します。

 

P2P・P2Pネットワークとは

P2Pとは

P2Pとは、Peer to Peer(ピア・ツー・ピア)の略になり、ネットワークの形態を表すIT用語です。

Peerは「端末」のことでノード(Node)と呼ばれることもあり、一般的にパソコンやスマホなどを指します。

例えば、AさんとBさんがいてサーバーを介さず、AさんとBさんが直接接続し合うことを「P2P」と言います。

つまり、インターネット上で特定のサーバーを介さずユーザーとユーザー(端末と端末)が直接つながることができ、データの送受信を行うことができるという仕組みなのです。

身近な使用例としては以下のものになります:

  • LINE通話
  • Skype通話

P2Pネットワークとは

次にP2Pネットワークですが、これはPeerが複数いる状態のことを言います。

さきほどP2Pの例として、AさんとBさんが直接接続しあっていると言いましたが、このAさんとBさんの他にCさんDさんEさん…と複数存在し、接続しあっている状態のことを「P2Pネットワーク」と言います。

身近な使用例としては以下のものになります:

  • ビットコインなどの仮想通貨

従来のネットワークとの違い

これまで、サーバーを介して行っていたネットワークでのやり取り(データの保存や共有・配信)をクライアント同士のみのやり取りだけで可能にしてしまったのが、このP2Pネットワークになります。

つまり、中央管理者を用意せず個々の端末(Peer)がお互いに信頼しあう(トラストレス)「非中央集権型」のネットワークとなっています。

 

P2P・P2Pネットワークのメリット&デメリット

次にP2P・P2Pネットワークのメリット&デメリットについて説明していきます。

メリット

ゼロダウンタイムの実現

ダウンタイムとは、サーバーとクライアントで構成されるシステムで、サーバーが停止することでシステム全体が停止する事を意味します。

このサーバーが停止して、システムが動作しなくなるという事は珍しいことではありません。

P2Pにより、クライアント同士が分散して繋がることで、どれか一つのクライアントが停止しても、全体としてのシステムがダウンすることが無いので、ゼロダウンタイムが実現するということになります。

このP2P技術を利用して、ビットコインやアルトコインがブロックチェーンにより稼働しているため、ゼロダウンタイムを実現した、安定運用が可能になっています。

デメリット

セキュリティリスク

P2Pを利用したサービスの中でファイル共有ソフトの場合、ウィルスが混入したファイルを受け取ってしまうリスクがあります。

また、自分の端末内から重要なデータが流出することもあり、過去にP2Pソフトを利用して企業や官庁の重要データや、私的な写真や動画が流出してしまう事件が多発しました。

また、P2Pは管理者不在で接続端末同士が相互にデータのやり取りを行う事で成立しているので、P2Pネットワークに流出してしまったが最後、そのデータの行き先や拡散を管理することは非常に難しくなり、それを食い止める手段が存在しない事が大きなデメリットとなっています。

 

P2P・P2Pネットワークとブロックチェーンとの関係

P2Pとブロックチェーンの関係性は、やはりビットコインです。

ビットコインはブロックチェーンを利用することでP2Pネットワークの問題点であったビザンチン将軍問題を解決しました。

ブロックチェーンと関連するビザンチン将軍問題とは?

どのようにしてビットコインはブロックチェーンを使うことで、P2Pネットワークの問題点を解消したのだろうか。

それにはまず、ビットコインプロトコルというルールに各ノードが沿っているからです。

そのプロトコルが「Proof of Work(プルーフオブワーク)」になります。

コンセンサスアルゴリズムの種類と違いをわかりやすく解説

プルーフオブワークは「最も仕事をした人がブロックを追加(記録)出来る仕組み」になり、ビットコインブロックチェーンにおいては、ブロックを追加することで報酬を得る(マイニング)ことが出来ます。

【初心者】仮想通貨におけるマイニングとは?

この報酬があることによりノードは積極的に、そして正当なブロックを生成しようとします

そして、もう一つのルールとして、「最も長いブロックチェーンを正当なブロックチェーンとして認識する」と言うものがあります。

これは悪意のあるノード(Peer)が、もし不正なブロックを追加した場合に効果を発揮します。

不正なブロックが追加された時、一般的なノード達は不正なブロックがあるブロックチェーンは皆に信頼されない可能性があるためその不正なブロックに新たなブロックを追加することはありません。

そして「最も長いブロックチェーンを正当なブロックチェーンとする」というルールがあるので報酬がもらえません。

悪意のあるノードが全体の51%以上(51%攻撃)にならない限り、一般的なノードは不正なブロックを無視してその不正なブロックの一つ前のブロックにつなぐので、その不正なブロックが繋がれる可能性はありません。

51%攻撃の脅威と実現性!!

このようにしてブロックチェーンはP2Pの整合性をとっているのです。

 

マッスルまとめ

ここまで、「P2P・P2Pネットワーク」について概要、メリット&デメリットやブロックチェーンとの関係などについて分かりやすく説明してきました。

非中央集権型でユーザー同士の対等なやりとりができるP2Pネットワークは、その手軽さと迅速性から、より自由な情報やお金の流通を生み出すことができるようになるかもしれません。

しかしその反面、開放的で自由である分、個人情報流出などのリスクが高まります。

ですが、しっかりと仕組みを理解しておくことで防げることもありますので、これからも知識をつけてご自身で判断して行くことが重要になっていくでしょう。

記事がいいね!と思った方、LIKEボタンを押してもらえると励みになります!(5LIKEまで無料)